世界のリーディングホテル

Edition 13/ Hong Kong Ⅱ

Hong Kong Kowloon Area

香港Ⅱ、九龍側サイド-はじめに

第13回特集は前回に引き続き香港Ⅱとして九龍側サイドの5ホテルをご紹介します。前回の香港島側の記事と関連する項目が多いので、併せて香港Ⅰもご覧になって頂ければ幸いです。

九龍側サイドのホテル建設はユダヤ系イラク人であるカドゥーリー兄弟の、「スエズ運河より東で最高のホテル」を建てる事で始まった。1928年12月11日のペニンシュラの開業である。既に多くの商業ビルや官庁が集まった香港島ではなく、まだ田園地帯の続く九龍半島の発展の礎がここに始まり、後世の目覚ましい尖沙咀の開発ラッシュにつながったのはご承知の通りである。このヒストリーは黎明期におけるアジアのホテル建設に活躍したペルシャ系アルメニア人のサーキーズ兄弟と話が重なる部分が多いので、Edition 5のSarkies Brothers特集を参照していただきたい。その後のペニンシュラは1994年に30階建てのタワーウイングを新設して、香港のランドマークホテルとしての地位を不動のものとしている。現在は5代目のマイケル・D・カドゥーリーがオーナーで、海外展開(現在9ホテル)も進んでいる状況下、ホテルの所有を基本とする姿勢を今も維持している。ちなみにリッツカールトンやフォーシーズンズなど「オペレーター」としてのみに特化するホテルチェーンが海外では普通である。

その後第2の波として衝撃が走ったのは1980年にオープンしたリージェント香港である。尖沙咀の先端の海に張り出した場所に建てられた「香港のホテル最高の眺望」を標榜し、香港を代表する最高級ホテルとして一時代を築いた。また眺めだけではなく客室のデザインにも力を入れ、特に豪華なバスルームの広さに驚いたものだ。これまでの香港のバスルームは「お粗末でサイズも惨めだった」と当時のリージェント・インターナショナル・ホテルズ社のバーンズ社長は力説している。これ以降大理石を張った豪華で広いバスルームが、リージェント・スタイルという形でグローバルスタンダードとなって行った。92年にリージェントはフォーシーズンズの傘下に入り、フォーシーズンズ・リージェント・ホテルズ&リゾーツに改称したが、97年に「リージェント」ブランドをカールソン・ホテルズ・ワールドワイドに譲渡している。そしてこの豪華ホテルは2001年にインターコンチネンタルの傘下に入りインターコンチネンタル香港として再出発している。

そして第3の波は、香港啓徳空港の廃止とそれによる都市計画の高さ制限の撤廃である。香港の中国返還を期に空港はランタオ島に新設された国際空港に移り、長いこと続いた地上61mの高さ制限はあっさりと撤廃された。これ以降、尖沙咀一帯の超高層ビル開発に拍車が掛かり、ついにはInternational Commerce Centre(ICC)の地上484m、118階建ての超高層ビルの完成を見る事になる。ICCの高層階102-118階部分にリッツカールトン香港が今年3月末にオープンしている。初代リッツカールトンは香港島側での14年に亘る営業を2008年にその幕を閉じたが
、3年後に世界最高層のホテルとして九龍側サイドに華々しく帰って来た訳だ。ちなみにWホテル香港も隣の超高層ビルに08年オープンしている。ICCを中心とした西九龍再開発地区には60-70階建て以上の超高層オフィスビルや超高級レジデンスが何本も立ち並び、多くの外資系金融会社が香港島セントラルから移転して来ている。事実、モルガンスタンレーもICCの10フロアに事務所を移したと聞く。また広州・上海方面を結ぶ中国新幹線網の香港側基点駅がこの地区に新設され、将来は香港を代表する巨大経済金融センターになると思われる。

*「世界のリーディングホテル」は6月より週刊「ホテルレストラン」誌上にて、隔週刊の第2・4週号に連載中です。

The Ritz-Carlton, Hong Kong

ザ・リッツ・カールトン香港

ザ・リッツ・カールトン香港
香港島側から俯瞰したリッツカールトン香港(以下R/C香港)。
高さ484mの118階建てビルの上層階にある。
右隣は超高級レジデンス「The Harbourside,君臨天下」で70階以上の高さだ。

ザ・リッツ・カールトン香港
International Commerce Centre(ICC)ビルディングのトップフロア102-118階を占める。
ICCには多くの金融会社が入居し米モルガン・スタンレーが中環セントラルから移転している。

ザ・リッツ・カールトン香港
R/C香港の正面エントランス車寄せロビーの内部。ここは既に9階部分で、
右側にはエアポート・エクスプレスの九龍駅に通じるショッピングモール
「エレメンツ」と連絡するエスカレーターがある。

ザ・リッツ・カールトン香港
エントランスを抜けると正面にエレベーターホールがあり、
チェックを受けてから、いっきに103階のメインロビーへ上がって行く。

ザ・リッツ・カールトン香港
116階にあるクラブラウンジのレセプション。
スタッフのスキル・レベルは非常に高い。

ザ・リッツ・カールトン香港
フリードリンクを含め、1日6回のフード・プレゼンテーションがある。
116階の半分近くはあろうかという、広大なラウンジスペースをゲストに提供している。

ザ・リッツ・カールトン香港
客室前の玄関ドアのたたずまい。
シャープなラインと木目が美しいドアデザイン。

ザ・リッツ・カールトン香港
玄関ホワイエからベッドルームに通じる回廊部分とライティングデスク。
大型全面ミラーの設置で客室に余裕を感じられるレイアウトだ。

ザ・リッツ・カールトン香港
非常にデザイン性に富んだ印象のベッドルームである。
左側部分がコーナーウインドウになっており、香港島やビクトリア湾の大パノラマを楽しめる。
この部屋はクラブフロアにあるアイランドビュー・ジュニアスイートで約65㎡の広さがある。

ザ・リッツ・カールトン香港
バスルームから俯瞰したベッドルーム。
キングベッド上、5重のピローやクッションが豪華さを演出している。

ザ・リッツ・カールトン香港
この上なくゴージャスなバスルームだ。
バスタブは専用にレイアウトされた奥まった場所に収まり、オーバルの形状である。
パウダーコーナーは直線主体の力強さがあり、右手にトイレとシャワーブースがある。

ザ・リッツ・カールトン香港
ジュニアスイートの最大の見せ場はこの全面ガラスのコーナー部分である。
この部屋には三脚付きの望遠鏡が備えられて、117階の圧倒的な高度
から俯瞰するビクトリアハーバーの景観は言葉を失うほどの素晴らしさだ。

ザ・リッツ・カールトン香港
ベッド脇から見たコーナー部分。大型TVの前に豪華ソファとウインドウ側に、
カウチソファがある非常に居心地の良いリビングレイアウトである。

ザ・リッツ・カールトン香港
約500mの高度から俯瞰した香港島の超高層ビル群。
今まで香港一の高さを誇った国際金融中心Ⅱの88階建てビルが下方に見える。

ザ・リッツ・カールトン香港
意匠に富んだデザインのエレベーターホール。
一部の隙もない計算し尽した印象だ。

ザ・リッツ・カールトン香港
103階にあるメインロビー。正面はコンシェルジュカウンター。
地上階ロビーから上がって来たゲストは、ここでエレベーターを乗り替えて客室に向かう。

ザ・リッツ・カールトン香港
メインロビーに接続して「The Chocolate Library」がある。
チョコレートをテーマにしたラウンジで、チョコレート好きにはたまらないレストランだ。

ザ・リッツ・カールトン香港
「The Chocolate Library」より見下ろした南イタリア料理レストラン「Tosca」。
ガラスウインドウを透してビクトリアハーバーの絶景が飛び込んで来る。

ザ・リッツ・カールトン香港
102階にあるオールデイダイニングの「The Lounge & Bar」。
インテリアが印象的で食事もアフタヌーンティーも楽しめる。

ザ・リッツ・カールトン香港
「The Lounge & Bar」の反対側に位置する広東料理の「Tin Lung Heen,天龍軒」。
マネージャーとスタッフが開店前の打ち合わせをしている。

ザ・リッツ・カールトン香港
特別に公開して頂いた「The Chef’s Table、厨師之桌」の入口ドア。

ザ・リッツ・カールトン香港
「The Chef’s Table」の厨房内部の様子。
若手のパティシエ達がデザートの仕上げを急ぎ、シェフがチェックしているところだ。

ザ・リッツ・カールトン香港
117階にある「The Ritz-Carlton Spa by ESPA」のレセプションホール。
施設の充実度はトップクラスで、スタッフのホスピタリティー感覚も秀逸だ。

ザ・リッツ・カールトン香港
総面積860㎡を誇る巨大スパで、スイートを含む全11室のトリートメントルームを備える。
上の118階にはフル装備のフィットネスとプールがある。

ザ・リッツ・カールトン香港
トリートメントのスイートルーム。
香港島を見下ろす専用のジャグジーが利用できる。

ザ・リッツ・カールトン香港
118階に位置し、まさに天空のスイミングプールである。
地上490mの高さで泳ぐ爽快感は異次元の世界だ。

ザ・リッツ・カールトン香港
スイミングプールの脇には大型円形のジャグジーが備えてある。

ザ・リッツ・カールトン香港
プール脇より外に出られ、このようなオープンエアのジャグジーに浸ることができる。
湯加減も良く天空の露天風呂といった風情である。

ザ・リッツ・カールトン香港
フィットネス・スタジオの脇からも屋外に出られる。
心地よい風を受けながら、メディテーション・チェアでゆっくり寛げる。

ザ・リッツ・カールトン香港
エアポート・エクスプレス九龍駅と直結しており、地上階ロビーの下に専用の出入り口がある。
ここからショッピングモール「エレメンツ」を経由してWホテル香港とも連絡している。

ザ・リッツ・カールトン香港
懐かしい初代リッツカールトン香港の正面ファサード。
香港島側のマンダリン・オリエンタル近くのClub Streetに営業していた。

ザ・リッツ・カールトン香港
いかにもリッツカールトンらしいクラシカルなエントランス。
これは2006年12月末の訪問時の写真で、約1年後の08年1月に一旦営業を閉じた。

ザ・リッツ・カールトン香港
これぞリッツカールトン正統派の雰囲気が漂うレセプションロビー。
詳しくは香港Ⅰで解説しているので参照されたい。

The Peninsula Hong Kong

ザ・ペニンシュラ香港

ザ・ペニンシュラ香港
堂々とした風格のペニンシュラ香港の正面ファサード。
1928年開業の香港を代表するランドマークの一つだ。1994年には30階建てのタワー
ウイングを新設し、屋上にヘリポートを設置してヘリコプターによる送迎サービスも開始した。

ザ・ペニンシュラ香港
空港送迎の代表格はこのR&ロイスの最新鋭車種のファントムだ。
筆者も利用したが、イメージカラーの緑色に塗られたR&ロイスの送迎は人気が高い。

ザ・ペニンシュラ香港
ペニンシュラ香港のメインエントランスロビー。
お馴染みの白の制服を着たページボーイがエントランスに立つ。

ザ・ペニンシュラ香港
アフタヌーンティーで混雑する「The Lobby」を通り抜けて、
奥まった場所にレセプションカウンターがある。

ザ・ペニンシュラ香港
レセプションの前にはコンシェルジュカウンターがあり、
ゲストの様々なリクエストに対応してくれる。

ザ・ペニンシュラ香港
今回はコンシェルジュの横に「Hope for Japan」の義援金を募るカウンター
が設置してあり、カウンター横には見事な千羽鶴のツリーが飾られていた。

ザ・ペニンシュラ香港
説明の必要のないくらい有名となったペニンシュラ香港「The Lobby」での
伝統的アフタヌーンティーの風景。いつも大勢のゲストで賑わっている。

ザ・ペニンシュラ香港
中2階回廊から俯瞰したコロニアルの雰囲気が漂うロビー。
ここの天井装飾はネオクラッシック様式の一見の価値があるもので、
いちばん「ザ・ペン」のインテリアを特徴付ける箇所かも知れない。

ザ・ペニンシュラ香港
コロニアルの雰囲気は勿論だが、どことなく
優雅でゆったりと時間が流れる本館廊下である。

ザ・ペニンシュラ香港
タワーウイングにある「グランドデラックス・ハーバービュー」の客室。
約42㎡広さで、香港島側の超高層ビル群が一望のもとに楽しめる。

ザ・ペニンシュラ香港
シッティングエリアの俯瞰。クラシカルなランプシェードと金箔を施した屏風の相性が良い。
タワーウイングは17階以上が客室として使用し、下層階はオフィスとなっている。

ザ・ペニンシュラ香港
ライティングデスクからツインベッド方向。
やや古さが感じられるインテリアだが、近々に大規模なリノベーションに入ると聞く。

ザ・ペニンシュラ香港
ツインベッドからデスク方向。一面ガラスのウインドウから差し込む淡い日差しが気持ち良い。
左手に大型で中国趣味の建具があり、TVやミニバーが入る。

ザ・ペニンシュラ香港
夕暮れ時のビクトリアハーバーと香港島の大パノラマ。
ここから毎晩開催される光のショーである、「シンフォニーオブライツ」が目の前で見られる。

ザ・ペニンシュラ香港
ペニンシュラによく見られるバスタブを挟んで左右にパウダーコーナーがあるタイプだ。
バスタブ右側の壁面にビルトインされたTVモニターもお馴染みである。

ザ・ペニンシュラ香港
本館屋上部分にフィットネスセンターがあり、プール、ジム、サウナ等の施設がある。
写真はゲストの視覚を意識した、非常に印象的なエントランス部分だ。

ザ・ペニンシュラ香港
フィットネス内部の様子。
タオルに付いた「SPA」のロゴが綺麗だ。

ザ・ペニンシュラ香港
サウナの前にあるジャグジー。
ブルーのタイルに映えて幻想的な美しさだ。

ザ・ペニンシュラ香港
本館屋上8階にあるローマ様式のスイミングプール。前面にあるガラススクリーン
は開閉する事ができ、プールエリアは開放的なサンテラスへ続いている。

ザ・ペニンシュラ香港
クッションの備わった木製のサンデッキのある「The Pool Terrace」。
ビクトリアハーバーや香港島をまじかに眺めながら食事もできる。

ザ・ペニンシュラ香港
「The Veranda」のエントランス。
ペニンシュラ香港を代表するオールデイダイニングである。

ザ・ペニンシュラ香港
天井でゆっくり回るファンや白いテーブルクロスが古き良き時代を感じさせる。
ここでゆったりと時間をかけていただく朝食は特にお勧めだ。

ザ・ペニンシュラ香港
メインバーの「The Bar」。
ザ・ベランダの隣にあり、ラタン製のチェアに腰かけてゆったり寛げる。

ザ・ペニンシュラ香港
メインダイニングのフレンチレストラン「Gaddi’s」。
ブルーとゴールドのカーペットが鮮やかな1953年より続く正統派レストランである。

ザ・ペニンシュラ香港
スイス料理の「Chesa」。
アルプスのシャーレ-を感じさせる、香港では珍しいスイス料理とワインのレストラン。

ザ・ペニンシュラ香港
日本料理の「今佐」。
本格的和食レストランだ。

Sheraton Hong Kong Hotel & Towers

シェラトン香港、ホテル&タワーズ

シェラトン香港、ホテル&タワーズ
九龍地区のメインロードであるネイザンロードを挟んで、左手にペニンシュラ、
右手にシェラトンという立地である。ペニンシュラ奥にカオルーンホテルが見える。

シェラトン香港、ホテル&タワーズ
ネイザンロードから見た、シェラトン香港、ホテル&タワーズの正面ファサード。
客室総数782室、17階建ての巨大ホテルである。

シェラトン香港、ホテル&タワーズ
ネイザンロードのメインエントランスからエスカレーターで上がった2階にメインロビーがある。
2003年5月に大規模改修が終了して、アートギャラリーをコンセプトに斬新に生まれ変わった。

シェラトン香港、ホテル&タワーズ
レセプションカウンターも広々と使い勝手が向上している。
尖沙咀の中心にあり、どこに移動するにも便利だ。

シェラトン香港、ホテル&タワーズ
ハーバービューの客室で約30㎡の大きさでやや狭い感じだ。
SPG特典や改装後の使い勝手を考えると、コストパフォーマンスは大と考える。

シェラトン香港、ホテル&タワーズ
インターコンの建物が少し眺めをふさぐが、ビクトリアハーバーや香港島の眺望は得られる。
全面ガラスで仕上げたデスクは斬新的だ。

シェラトン香港、ホテル&タワーズ
バスルームのパウダーコーナー。シンクを含めこちらも全面ガラスのカウンターで、
右手のルーバーを上げるとベッドルームと一体化して外の景色を楽しめる。

シェラトン香港、ホテル&タワーズ
ロビー階にあるオールデイダイニングの「Café」。
明るい店内で、気楽に食事を楽しめる。

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