世界のリーディングホテル

Edition 42/ GermanyⅢ

GermanyⅢ

ドイツⅢ-はじめに

 第42回特集は前回に引き続きドイツをご紹介し、今回はミュンヘンとドレスデンをフォーカスしてお届けします。ミュンヘンでは2軒の伝統と格式を誇るホテル、「マンダリン オリエンタル、ミュンヘン」と「フィア ヤーレスツァイテン」、そしてドレスデンでは歴史的な名門ホテル「タッシェンベルクパレ」をご案内します。
 ミュンヘンは筆者の第2の故郷であり、滞在していた当時の写真も随時掲載しました。また、筆者の勤務先であった「Munich Re」ミュンヘン再保険会社を “街の様子” と切り離して紹介しています。この連載が開始された初期の頃に掲載したEdition 3/ GermanyⅠで詳細を記していますので併せて御覧になって頂ければ幸いです。

== MUNICH  ==

 ミュンヘンは国王ルードヴィッヒのお膝元として発展し、バイエルン州の中心地としてドイツでも屈指の文化、芸術の薫り高き都である。当然、多くの高級ホテルチェーンも進出しており、中でもバイエルン王家の迎賓館として建てられ、現在もフォルクハルト一族が所有する「Bayerischer Hof」、ケンピンスキーホテル・グループの旗艦ホテル「Vier Jahreszeiten」の2軒が伝統と格式の筆頭格であろう。しかし、MO/MUはそれら歴史的グランドホテルとは一線を画し、小規模ながらその麗しき佇まいは別格の存在と言える。

*Mandarin Oriental, Munich
 前身は “ミュンヘンの華” として愛されてきた珠玉のホテル、旧ラファエルホテルである。オリジナルの建物は1880年に市のオペラハウスとして建てられ、ネオ・ルネッサンス様式を持つ白亜のホテルは今も市民の自慢の一つだ。アマンの創始者エイドリアン・ゼッカーの盟友である、ジョージ・ラファエル氏が率いる「Raphael Group」をマンダリン オリエンタル・グループが2000年に買収し、「Mandarin Oriental, Munich」(以下、MO/MU)の名称で傘下に置き念願の開業を果たした。
 MO/MUは高級ブランド店が軒を並べる華やかな大通り「Maximilian Strasse」から一歩入った閑静な場所にあり、有名なビアホール「Hofbrauhaus」や市庁舎前広場の「Marienplatz」も至近距離にある。また、メルセデスの高級自転車も無料で貸し出しをしており、付近の散策には有り難いサービスだ。バイエルンの古都ミュンヘンの地に佇む美しきホテルは、まさに “ミュンヘンの貴婦人” と言えよう。

*Hotel Vier Jahreszeiten Kempinski
 高級ブランド店が軒を連ねるマキシミリアン通りに面して立地し、レジデンツや国立オペラ座もすぐ近くだ。ホテルの歴史は古く、バイエルン国王マキシミリアン2世のゲストハウスとして1858年に建てられて以来、ミュンヘン随一の伝統と格式を誇るホテルとして国賓級のゲストを数多く迎えている。天皇皇后両陛下も平成5年にご訪問なされている。Edition 3/ GermanyⅠで筆者の2001年訪問時の写真を載せているので参照されたい。www.jhrca.com/worldhotel/?cat=37

*Munich Re、ミュンヘン再保険会社
ドイツ、ミュンヘン市に本社を置く世界最大手の再保険会社。
詳細はEdition 3/ GermanyⅠで掲載のMunich Re、 http://www.jhrca.com/worldhotel/?cat=35 をご覧ください。

== DRESDEN ==

 ドレスデンはエルベ河畔に発展したザクセン州の州都で、中世の面影を色濃く残した古都である。アウグスト強王の命の元、陶磁器の制作がヨーロッパでいち早くマイセンで開花し、ドレスデンは “エルベの宝石箱” と称えられた。しかし、第2次世界大戦時では徹底した爆撃にあい、市内中心部の歴史的建物はほぼ灰燼に帰した。戦後とくに東西ドイツ統一後は目覚ましい復興がなされ、タッシェンベルクのホテルを含め多くの歴史的建造物は往時の姿のままに再建、修復がなされた。

*Hotel Taschenbergpalais Kempinski
 ドレスデンを代表するランドマークであるツヴィンガー宮殿がホテルの隣に位置する。そして荘厳たるオペラ座のゼンパー・オーパーが斜め前に、ドレスデン王宮がホテルの真正面に建つという立地に驚かれるであろう。しかもホテルの建物自体も、国王が伯爵夫人の為に建てた宮殿を、後に再建したものだと聞けば尚更の事である。ホテルの名は “タッシェンベルクパレ” 「Hotel Taschenbergpalais」、“タッシェンベルクの宮殿” という意味だ。国王フリードリッヒ・アウグスト、通称 “アウグスト強王” がアンナ・コンスタンティア伯爵夫人、後のコーゼル伯爵夫人の宮殿として、1708年にドレスデンの中心地タッシェンベルク「Taschenberg」に建設したものである。
 タッシェンベルクパレは前述した様に、ドレスデンを代表する男性的な存在感を誇る歴史的建造物群の区域内にある。その中で、伯爵夫人の宮殿という女性的な雰囲気を持つ佇まいは、ホテルの華麗な装いを一層際立つ存在に高めている。現在はケンピンスキーホテル・グループの旗艦ホテルの一つとして高い評価を受け、その繊細なバロックからロココ様式に至るホテル建物はドレスデン観光の一翼を担っている。

*「世界のリーディングホテル」は現在「週刊ホテルレストラン」で隔週刊第2・4週号にて連載中。 http://www.hoteresweb.com/columntop

Mandarin Oriental, Munich

マンダリン オリエンタル、ミュンヘン

「Mandarin Oriental, Munich」の正面ファサード。
前身は “ミュンヘンの華” と称された旧ラファエルホテルだ。
オリジナルの建物は1880年に市のオペラハウスとして建てられた。

正面玄関に立つチーフ・コンシェルジュ。

やがてベルキャプテンやドアマンたちが集まって来て記念撮影。

ホテルの特徴を良く表すホテルのコーナー部分。
ネオ・ルネッサンス様式を持つ白亜のホテルは今も市民の自慢の一つだ。

「Mandarin Oriental」の文字とお馴染みの扇のロゴマークが美しい、
ホテル正面エントランス。

エントランスホールはやや狭い感じだが、
フレンドリーなベルキャプテンが自慢の「額入りの扇」を案内する。

シンプル&モダン、非常にスマートなレセプションデスク。

レセプション前のクラシカルな雰囲気のロビーラウンジ。

ロビーフロアにある落ち着いたラウンジ・バーの
「Lobby Lounge & Mandarin Bar」

滞在中お世話になったPR 担当マネージャー、Ms. Konstanze Ruf 氏と一緒。

オリエンタルなムード漂うエレベーターホール。

最上階の部屋には専用階段を上がって行く。

落ち着いた気品ある館内廊下。

ホテルトップフロアに位置する「Mandarin Room」のベッドルーム。

ビーダーマイヤー様式の特徴的意匠を施した客室だ。
天井から斜めに傾斜する壁面の窓枠には優美なドレープカーテンが掛かる。

コンテンポラリー感覚のシッティングエリア。
インテリアの卓越したデザインセンスに思わず脱帽である。

GM からのウェルカムレターとアメニティー。

ゴージャスな総大理石のバスルーム。

バスルームに付随して用意された出窓のあるトイレタリーコーナー。

バスルームからベッドルーム方向を見る。

客室窓から眺めるミュンヘン中心部の美しい眺め。

屋上に向かう専用階段。

階段上にある小テラス。仏像を置いて東洋趣味を出している。

小テラスから上がったルーフトップの入口部分。

ルーフトップテラスとスイミングプール。

小粋なバーカウンター。

プールの向こうサイドはデッキチェアが並ぶ。

プールサイドには籐製のチェアがずらりと並ぶ。

プール脇のソファ席にも仏像を置いている。

プールサイドのボックス席。ミュンヘン市内の街並みが望める。

メインダイニングに向かう優美な曲線を描く階段。

2階に上がったコリドーから俯瞰するロビーラウンジ。

コリドー脇に置かれたペアの椅子席。まさにコージーコーナーである。

メインダイニング「Restaurant Mark’s」のメニュー案内。

ミシュラン1ツ星レストラン「Restaurant Mark’s」の気品ある店内。
ミュンヘンのセレブリティーの間でいちばんの評判だ。

シェフのMr. Simon Larese 氏と記念に1枚。

お世話になったレストラン・マネージャーとメートル・ドテル氏

グランドフロアから延びる華麗な階段。

ビストロ「Bistro MO」のエントランス。

ブラッスリースタイルだが、店内は豪華なファインダイニングだ。

筆者の出発に際してマネージャースタッフと記念の1枚。

At the Mark’s Restaurant in M/O, Munich

マンダリン オリエンタル、ザ・マークス レストラン

I was invited to “Mandarin Oriental Fifteen Course Menu” with eleven different wines and champagnes selected by Mr. Max Murmann, a sommelier and restaurant manager at the Mark’s Restaurant.

Laurent-Perrier, Champane Brut, France/

Avant amuseⅠ

Avant amuseⅡ

Amuse boucheⅠ

Amuse boucheⅡ

Marcer Deiss, Pinot D’Alsace 2010, France/

“Tuna and mango”
Tuna tartar with mango and white radish/

Tokaji Aszu, Samuel Tinon 2005, Hungary/

“Liver and passionfruit”

“Tom Kha Gai”

The authentic and professional Thai soup extracted by the siphon glasses.

“Tom Kha Gai”
With confit sot l’y laisse/

Grauburgunder 2011, Spatlese Trocken, Germany/

“Chantarelles and gnocchi”
Langoustines and chive sauce/

Cubia Cusumano 2008, Isolia Sicilia, Italy/

Kunstler 2010, Holle Riesling trocken, Germany/

“Pan-fried lake trout”
With braised tomato, green asparagus tips,
Garden-pea mousseline and white tomato foam/

Chateauneuf-Du-Pape 1995, Chateau de Beaucastel, France/

“Calf’s head carpaccio”

“Granite kiwifruit”

“Roulade of Cherry Valley duck breast”
Polenta, baby carrot, braised legs and morel mushroom sauce/

“Iced disruption of Brillat Savarin”
Pine nuts, thyme honey and wild herbs/

La Serra 2011, Moscato D’Asti, Italy/

Calon Segur, Saint Estephe, Bordeaux, France/

Calon Segur of Saint Estephe was served as the best condition
moving into decanter for a suitable time.

Ruinart, Champagne Brut Rose, France/

Our table was filled with the mellow aroma and sweet rose color of Ruinart.

“White tuille with tomato espuma”
White peach, raspberry & vanilla ice cream/

Brachetto d’Acqui 2011, Braida, Italy/

“Chocolate cigar”
Smoked chocolate mousse with mojito granite/

“Five kinds of petit four”

With Mr. Simon Larese, Executive chef and Mr. Patrick, Maitre d’hotel
at the Mark’s Restaurant.  The time was after 23:00 p.m.

Hotel Vier Jahreszeiten Kempinski Munich

フィア・ヤーレスツァイテン・ケンピンスキー、ミュンヘン

高級ブランド店が軒を連ねるミュンヘンを代表する大通り、
マキシミリアン通りに建つ「Hotel Vier Jahreszeiten Kempinski」の外観。

「Hotel Vier Jahreszeiten Kempinski」の堂々とした正面ファサード。
レジデンツや国立オペラ座もすぐ近くだ。

ドアマンが立つホテル正面エントランス。

重厚な雰囲気のロビーラウンジ。

“ミュンヘンで最も美しいLiving Room” と称される「Jahreszeiten Lobby」。
華麗な天井のステンドグラスの彩が特徴だ。

2001年に訪問した時のロビーラウンジ。

「Superior Suite」の玄関ホワイエから望むリビングルーム。
約60㎡の広さがあるスイートだ。

大改修後にコンテンポラリー感覚のデザインに大幅に変更された。
Edition 3/ GermanyⅠに載せた客室とは見違えるほどだ。

スタイリッシュなベッドルーム。

ベッドルームからリビング方向を見る。

ベッドルームからバスルーム方向を見る。

機能的なバスルーム。

玄関ホワイエから広い面積を確保したワードローブを通してバスルーム方向を見る。
つまり、リビング、ベッドルーム、バスルームを経て玄関に戻る回遊式スタイルの部屋だ。

クラシカルなエレベーターホール。

ホテル創成期の雰囲気が残る館内廊下。

メインダイニング「Restaurant VUE Maximilian」のエントランス。

コンテンポラリーなデザイン構成のレストラン店内。
窓の外には美しいマキシミリアン大通りが望める。

レストラン奥の部屋は伝統的なバイエルンスタイルを踏襲したデザイン構成である。

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