世界のリーディングホテル

Edition 5/ Legend of the Sarkies Brothers

Legend of the Sarkies Brothers – Introduction

サーキーズ兄弟の伝説 – はじめに

第5回目はアジアのホテル王、「サーキーズ兄弟の伝説」という題目で特集してみました。
サーキーズ四兄弟はペルシャのイスファハン出身のアルメニア人で、黎明期におけるアジアの
ホテル建設に偉大な足跡を残しました。現在彼らの残したホテルは、ラッフルズ、ペナン島の
E&Oホテル、ヤンゴンのザ・ストランド、そしてインドネシアにあるホテル・マジャパヒ・スラバヤ
の4ホテルです。今回はマジャパヒを除いた3ホテルをご紹介いたします。

*ラッフルズ・シンガポール
サーキーズ兄弟の次男ティグランが中心になり、1887年にバンガロー10室で開業しました。
1899年に現在の原型になる、3階建て後期ヴィクトリアン・イタリア復古調のメーン・ビルを完成
させ、シンガポールを代表する繁栄の基礎を築いた。第二次大戦の日本軍の接収を経ましたが、
1989年に完全閉鎖して徹底的にリノベーションを施し、1991年9月に再オープンしました。
100年以上経過した建物ですが、その輝きは褪せることはなく魅了し続けます。今回2回目の
宿泊で気がついたのは、以前は見学者もメイン棟ロビーに入れましたが、現在は宿泊ゲスト
だけが入館を許され、ロビー廻りは落ち着きを保っています。多くの写真でホテル内部を詳細に
ご案内しますので、どうぞ宿泊した気分でご覧になってください。

*イースタン&オリエンタル・ホテル(E&Oホテル、ペナン島・ジョージタウン)
こちらも次男ティグラン・サーキーズにより、1885年にペナン島・ジョージタウンに開業しました。
当時、「スエズ以東最初のホテル」というキャッチ・フレーズで広告を出していたという話です。
1997年からラッフルズと同様に全館閉鎖し、4年の歳月を掛け2001年に再オープンしました。
全客室がスイート・タイプですが、ルーム・レートは低く抑えられていて、お得感は充分です。
今回はE&Oオリエント急行を利用して、ランカウイ島に渡る途中でこのホテルを利用しましたが、
バターワ―ス駅でのピック・アップと、翌日の空港までの送迎リムジンを含んだパッケージ料金が
お勧めです。一泊だけでしたので、写真は少なく残念です。

*ザ・ストランド・ヤンゴン
こちらは三男アヴィエット・サーキーズにより、1901年に旧ビルマのラングーンに開業しました。
1993年にリノベーションを完了させ現在に至っております。その10年後の2003年に私は宿泊
しましたが、驚きなのはそのルーム・レートの高額な事です。TAX,サービス料含めて400USD
くらい支払いましたが、ホテルを一歩出ると物乞いの少年や老人に取り囲まれます。彼らの年収
が500USDくらいなら、一夜の金額が彼ら年収とイコールになる訳で、罪の意識と何か非常に
考えさせられる旅となりました。因みに現在はだいぶレートは低くなり、250USDくらいです。
現在のヤンゴンは長く続く軍事政権で大きく疲弊していますが、当時のラングーンは大英帝国の
インドからマラッカに続く物資の大動脈の中継点で、大いなる繁栄を極めました。
サーキーズ兄弟の鋭い先見性と商才、そしてホテル建設に懸ける情熱に頭が下がる思いです。

最後にヤンゴンの街の様子をご案内します。
一般にミャンマーという国について、認識の程度は薄いと思います。ヤンゴンについても首都は
ネピド―に移り、日本人カメラマンの射殺事件以後、物騒で危険な街というイメージがあるかも
知れません。しかし実際に現地に行くと印象はガラリと変わります。人々は明るく親日的で、
私が日本人と判るとすぐに近寄って来て、興味深く色々な事を聞いてきます。
長い間鎖国状態が続いた為、ヤンゴンの街はグローバル・スタンダードの圏外に置かれました。
ロンジーという腰巻をはいた人々が露天商の群がる雑踏を歩き、夜には電力不足で繁華街の
通りでもうす暗い状況は、もしかして北朝鮮の今の姿に通じるものがあるかも知れません。
とにかく旅行者にとって、ここは不思議なワンダー・ランドに迷い込んだ感じです。
(あくまで2003年時点の印象を述べています)
シンガポールについては、後日あらためて特集を組む予定です。

Raffles Hotel

ラッフルズ・ホテル

ラッフルズ・ホテル
シンガポールを代表するラッフルズの正面ファサードです。
白亜の館が眩しいくらいですね。
どういう訳か、開業当初より砂利敷きの車寄せです。

ラッフルズ・ホテル
ラッフルズのシンボル、ターバンを巻いたドアマンです。 身長は2メートルを超え
ラッフルズの顔として永年活躍した、ドアマンの姿が今回はありませんでした。
世界各国のホテルのドアマンを見て来ましたが、ここの制服が一番美しいと思います。

ラッフルズ・ホテル
エントランスを入って右側にクラシカルなレセプション・デスクがあります。
左側のキャッシャーもまだ現役で、実際にここでbill の清算をしました。

ラッフルズ・ホテル
エントランスの左側には、これまたレトロなコンシェルジュ・デスクがあります。
 

ラッフルズ・ホテル
エントランス・ロビーの奥にはこの様なクラシカルな階段があり、3階まで上がって行けます。
以前より宿泊者オンリーの立て札があります。

ラッフルズ・ホテル
同じ場所を2階から撮った写真です。
 

ラッフルズ・ホテル
こんどは2階逆方向からエントランス方向を撮った写真です。
 

ラッフルズ・ホテル
同じ場所、手摺を越えて俯瞰したロビーの全景です。
非常に美しいですね。

ラッフルズ・ホテル
正面玄関外の右ウイングにあるラウンジからの眺めです。
正面ファサードは完全シンメトリーで、左ウイングにも同じラウンジがあります。

ラッフルズ・ホテル
その左ウイングから続く、なんと形容して良いか迷うくらいの美しい回廊です。
左側内部にはティフン・ルームがあります。

パーム・コート
パーム・コートと名付けられた、美しい芝生のお庭を囲んだスイート棟です。
本館からL字形に張り出して、パーム・コートを囲んでいます。

ラッフルズ・ホテル
右側の張り出したラウンジの部分の1階が、今回アサインされたお部屋です。
前述の右ウイング・ラウンジから、芝生のパーム・コートを廻って行きます。

パーム・コート・ラウンジ
お部屋前のパーム・コート・ラウンジです。
 

ラッフルズ・ホテルの客室
客室の内部をご案内します。
玄関を入って左手にテーブル・コーナーがあり、右戸棚下に冷蔵庫が入っています。

ラッフルズ・ホテルの客室
右手にはソファー・コーナーになっています。
思ったより広い感じがします。

ラッフルズ・ホテルの客室
そのソファー・コーナーより俯瞰した寝室です。
ターン・ダウンの後はカーテンと、左右のルーバー調の窓が閉められます。

ラッフルズ・ホテルの客室
大型のツイン・ベッドで快適です。
ベッドヘッドのスタイルが後述する2ホテルのそれと、奇妙なくらい似ているのです。

ラッフルズ・ホテルの客室
2年間に亘る徹底的なリノベーションを経て1991年に再オープンしました。
そして全客室がスイート・タイプなのも昔のままです。

ラッフルズ・ホテルの客室
しかし客室の根本的な「古さ」は隠せないのですが、
妙に美しい空間と雰囲気を持っています。

ラッフルズ・ホテルの客室
ベッドサイドから見たクラシカルな化粧台と建具です。
ワードローブの中にはTVが収まっていますが、年代物のアナログTVでした。

ラッフルズ・ホテルの客室
クラシカルなパウダー・ルームです。
緑の大理石のカウンターは新設と思われ、ツイン・シンクの使い勝手は良かったです。

ラッフルズ・ホテルの客室
かなりレトロ調のバスルームです。
バスタブの水栓金具は、私の経験した中で最古の部類に入ると思います。
唯一残念なのは、夜間使用頻度の高い時間帯に、熱いお湯が出なかったという事です。

ラッフルズ・ホテルの客室
玄関脇にある傘立てとスリッパ置きです。このスリッパ置きはアジアのコロニアル・ホテル
によく見られ、アンコールワットのオテル・ダンコールのものとそっくりでした。
また、この「Don’t Disturb」の札は、北京のラッフルズでも使われております。

ティフン・ルームの一部
2階から俯瞰したティフン・ルームの一部です。
右側が入口になります。

ラッフルズ・ホテル
テーブルの一部がロビー側に張り出しておりますが、ここがレセプションになります。
ラッフルズの中で最も古い歴史を誇るレストランです。

ラッフルズ・ホテル
元々はカレー専門のレストランであったが、現在はイングリッシュ・ハイティー目当てのお客で、
連日満席のシンガポールNO1の人気を誇ります。 写真は休憩時のものです。

ティフン・ルーム
ブレックファスト時のティフン・ルームです。
ビュフェ・スタイルで前方に様々な食材が並んでおります。

ティフン・ルーム
案内された窓側のテーブル席です。
外側は前述した美しい回廊になっています。

ライターズ・バー
ロビーを挟んで反対側にライターズ・バーがあります。
ライターズ・バーに入り写真左側を進むとラッフルズ・グリルになります。

ラッフルズ・グリル
これがラッフルズ・グリルです。
残念ながら今回はパスして、スイソテル・ザ・スタンフォード69階のエクィノックスにしました。

ラッフルズ・アムリタ・スパ
本館3階にあるラッフルズ・アムリタ・スパのエントランスです。
 

ラッフルズ・アムリタ・スパ
スパ・レセプションのカウンターです。
奥のドアはスパ・エステルームの入口で、手前はプールに続きます。

ラッフルズ・ホテル
スイミング・プールに続く廊下の途中左手に、
マシンを備えたジムがあります。

スイミング・プール
本館3階屋上にあるスイミング・プールです。
コロニアル・ホテルのオープンエア・プールといえば、地上にあるのが普通ですが、
ここは3階の奥まった所にあります。

スイミング・プール
ですから、宿泊客のゲストもあまり知らない感じで、
プール滞在中一人のゲストも来ませんでした。

ラナイのデッキ・チェア
エステルームから出た所にあるラナイのデッキ・チェアです。
非常にエレガントな印象です。

夜のラッフルズ
夜のラッフルズ、正面ファサードの眺めです。
また一段と美しい眺めですね。

夜のラッフルズ
なにやらVIPが来るそうで、黒服のスタッフがスタンバイしています。
 

ライト・アップしたロビー廻り
とにかくライト・アップしたロビー廻りが美しいので、
昼間の写真と重複しますが、また同場面の写真を載せてお見せしますね。

2階からのエントランス、ロビー
2階からのエントランス、ロビーです。
 

3階から眺めたエントランス
こんどは3階から眺めたエントランスです。
ライティングが本当に効果的に決まっています。

3階から逆方向、階段廻りの眺め
同じく3階から逆方向、階段廻りの眺めです。
3階左手にアムリタ・スパがあります。

ラッフルズ・ホテル
お部屋前の屋外ラウンジから眺めた、本館のライト・アップされたエレガントな表情です。
 

朝日を浴びるパーム・コート
そのお部屋前ラウンジから撮った、朝日を浴びるパーム・コートです。
 

ラッフルズ・ショップ
本館のバック・ヤードには、こうしたラッフルズ・ショップを始め、
ルイヴィトンやティファニーなどのショップが並びます。

Eastern&Oriental Hotel

イースタン&オリエンタル・ホテル(E&Oホテル)

イースタン&オリエンタル・ホテル
サーキーズ兄弟が最初に手掛けたのが、ペナン島にあるこのE&Oホテルです。
第4回特集で述べたように、E&Oオリエント急行をバターワースで下車して宿泊しました。

イースタン&オリエンタル・ホテル
どうです、この角度から見たE&Oホテルの正面ファサードはラッフルズにそっくりでしょう。
ラッフルズの開業の2年前、1885年にペナン島・ジョージタウンにホテルを開業しました。

イースタン&オリエンタル・ホテル
いかにもコロニアル風なドアマンです。
この正面エントランスの雰囲気は私のお気に入りです。

イースタン&オリエンタル・ホテル
ロビーはラッフルズより広く開放的な感じがします。
写真左手奥にレセプション・カウンターがあり、手前にはお庭に抜ける通路があります。

イースタン&オリエンタル・ホテル
レセプション・カウンターです。
ラッフルズより少し近代的になっていますね。

イースタン&オリエンタル・ホテル
レセプション前にあるウェイティング・コーナーのソファーです。
 

イースタン&オリエンタル・ホテル
ベッドルームです。
どうです、ベッドヘッドの形状や2本の飾り棒などはラッッフルズのそれとそっくりでしょう。
ラッフルズと同じく全客室がスイート・タイプになっており、
このお部屋は海側に面したプレミア・スイートで約58平方の広さです。

イースタン&オリエンタル・ホテル
シッティング・エリアのソファ・セットです。奥に広大なテラスがあり明るく開放的です。
E&Oホテルは4年余りを掛けて徹底的にリノベーションを施し、2001年に再オープンしました。
この点もラッフルズとすごく似ていますね。

イースタン&オリエンタル・ホテル
クラシカルなライティング・デスクとランプです。
非常に重厚で使い勝手が良く、お気に入りのデスクです。

イースタン&オリエンタル・ホテル
このお部屋の特徴は、何といってもこのムーア調のオブジェです。
ホテルNO1の人気のあるお部屋ですが、幸運にもここをアサインされました。

イースタン&オリエンタル・ホテル
とても広々としたバスルームです。
バスタブも特大で、熱いお湯も勿論出ましたよ。

イースタン&オリエンタル・ホテル
パウダー・コーナーとシャワー・ブースです。
パウダー・コーナーはバスタブを挟んで両サイドにあります。

イースタン&オリエンタル・ホテル
海側に設けられたスイミング・プールです
1階客室部分と接しており、少々狭い感じです。

イースタン&オリエンタル・ホテル
しかし海側は大きく開けており、広大なマラッカ海峡を臨めます。
 

イースタン&オリエンタル・ホテル
スイミング・プールに接して両サイドはこの様な遊歩道があり、
潮風を受けて気持ち良い散歩が出来ます。

The Strand Yangon

ザ・ストランド・ヤンゴン

ストランドホテルの正面ファサード
ストランドホテルの正面ファサードです。
建物の雰囲気は、ラッフルズやE&Oホテルとはちょっと趣が違います。

ストランドホテルの正面ファサード
何故趣が違うかというと、写真でも判るとおりエントランスの前にキャノピー(日除け,雨除け)
が張り出しているのです。ヤンゴン特有の乾季の太陽光線と、雨季の大雨を防ぐ為に、
この部分が付け加えられたと言われます。

ストランドホテル
やや控えめなエントランスです。
日付でもお判りのとおり、約8年前の2003年1月訪問時の写真です。

ストランドホテル
ロビーからエントランスを俯瞰した写真です。
右手のドアはストランド・カフェの入口で、手前右手に小さなレセプションがあります。

ストランド・カフェ
ストランド・カフェの内部です。
お客はほぼ100%外国人で、それも白人でした。
今はもしかして、中国人が占めているかも知れませんね。

ストランド・カフェ
ストランド・カフェ自慢のハイ・ティーです。
見事なパフォーマンスで、本場ロンドンのストランドにあるサボイのハイ・ティーより
上の評価を与えたいくらいの出来です。 アール・グレイの紅茶の引き出し方も最高でした。

ベッドルーム
ベッドルームです。ベッドヘッドの形状はやはり前述の2ホテルと似ています。
ストランドも全客室がスイート・タイプになり、ここはデラックス・スイートで約60平方あります。

ザ・ストランド・ヤンゴンの客室
シッティング・エリアからのベッドサイド方向です。
2003年当時のルーム・レートは400USDくらいしていました。
ヤンゴンを代表するトレーダーズ・ホテルのレートが100USD以下でしたから。

ザ・ストランド・ヤンゴンの客室
ライティング・デスクです。 とにかく広いお部屋でした。
ザ・ストランドもリノベーションに長い期間を掛け、1993年に再オープンしました。

ザ・ストランド・ヤンゴンの客室
バスルームです。
かなりクラシカルな造りで、若干狭い感じでした。

ザ・ストランド・ヤンゴン
今回お部屋のお世話をして頂いた女性スタッフです。
 

ザ・ストランド・ヤンゴン
各階の階段廻りには、こうしたラウンジがあり寛げます。
この感じは確か、プノンペンにあるル・ロワイヤルの雰囲気に似ています。

ザ・ストランド・グリル
ザ・ストランド・グリルの様子です。
2003年当時はまだ詳細な写真を撮る意識は無く、残念です。

ストランド・バーの横にある、シガー・コーナー
ストランド・バーの横にある、シガー・コーナーです。
すぐ傍にはブティークもあります。

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