世界のリーディングホテル

2012-11 Archive

London, UKⅢ

ロンドン、英国Ⅲ – はじめに

 第28回特集はロンドン、英国Ⅲとして、前回に引き続きロンドンのホテルをフォーカスして、特集の締め括りとしてロンドンの街の様子などもご案内します。今回は「セント・パンクラス・ルネッサンス」、「ザ・リージェンシー・ホテル」の2ホテルと、パリ-ロンドン間の移動に利用した国際列車「EUROSTAR」、そしてオリンピックを間近に控えた(筆者は今年5月中旬に訪問)ロンドンの最新情報をお伝えします。

*St. Pancras Renaissance Hotel
 今から150年前、英国の産業革命絶頂期にイギリス中東部方面への鉄道を延ばす「ミッドランド・レイルウェイ」社が建てたのがセント・パンクラス駅である。ヴィクトリアン・ゴシック様式の壮麗な駅舎で、教会や大聖堂を中心に手掛けた英国建築界の大御所、ジョージ・ギルバート・スコット卿により建てられた。駅構内に建てられた「ミッドランド・グランド・ホテル」は当時イギリス最新鋭のホテルであった。しかし、鉄道の黄金時代はあっけなく終焉を迎え、1935年にホテルは閉館となりゴースト化して行くことになる。
 やがて時代は移り、ドーバー海峡をトンネルで結ぶ国際列車ユーロスターのロンドン側発着駅として再び脚光を浴び、見事に復活を果たす事になる。ホテルはマリオットグループにより買収され、徹底的に修復された後「セント・パンクラス・ルネッサンス」として華麗なる大変身を遂げ、去年2011年5月5日にグランドオープンした。

*The Regency Hotel
 ロンドンの高級住宅地として知られるサウス・ケンジントンにある白亜の瀟洒な建物である。地下鉄のサウス・ケンジントン駅から数分歩いて行くと、ヴィクトリア様式のファサードが美しいザ・リージェンシー・ホテルが見えて来る。19世紀に建てられたタウンハウスのレジデンスが起源であり、後にホテルとして徐々に拡張を続け、2003年の大改修で現在のホテルとしての基礎が出来上がった。閑静な住宅街にある立地で、自然史博物館やヴィクトリア&アルバート博物館にも程近く、気軽に利用できるお勧めのホテルである。

*EUROSTAR, Paris-London
 1994年に完成した英仏間のユーロトンネル開通に合わせて同年11月に開業した。フランスのTGVをベースにした車両を使用する国際列車で、当初イギリス側の発着駅はウォータールー駅であったが、2007年よりセント・パンクラス駅に変更されている。
 最高時速は300Km/hで、パリ北駅からロンドンまで僅か2時間25分の所要時間だ。列車は航空機の利用とほぼ同じで、パリ北駅で出国審査がありイミグレーションを抜けると免税品店が並ぶ。ファーストクラス(=ビジネスクラス)では軽食・飲み物のサービスがあり、座席配置は1+2席の余裕ある空間で快適な旅を楽しめる。

*London, Town goings on
 今回、筆者がロンドンを訪問したのはオリンピックを目前に控えた今年5月中旬であった。訪問時はエリザベス女王のダイアモンド・ジュビリー(即位60周年記念)も迎える準備で、街はユニオンジャックの旗が溢れ大いに賑わいを見せていた。その時のスナップ写真を中心に、ミュンヘン在住時の1970年代から前回訪問した2005年の写真も交えてご紹介したい。

*「世界のリーディングホテル」は現在「週刊ホテルレストラン」で隔週刊第2・4週号にて連載中。
http://www.hoteresweb.com/columntop

St. Pancras Renaissance Hotel

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

ヴィクトリアン・ゴシック様式の壮麗な建築美のセント・パンクラス駅。教会や大聖堂を中心に手掛けた英国建築界の大御所ジョージ・ギルバート・スコット卿により建てられた。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

駅構内に建てられた「The Midland Grand Hotel」がルーツで、セント・パンクラス駅がユーロスターのロンドン側の発着駅となってから、再び脚光を浴び見事に復活を果たす事になる。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

ホテルはマリオットグループにより買収され、徹底的に修復された後に「St. Pancras Renaissance Hotel」として華麗なる大変身を遂げ、2011年5月にグランドオープンした。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

セント・パンクラス・ルネッサンスの正面エントランス。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

正面玄関から望む美しい弧を描いたホテル建物。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

正面玄関を抜けてグランドロビーに向かう。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

天井の鉄骨など当時の面影が色濃く残るグランドロビー。
当時、ここは駅に通じる “タクシー乗降場” であったと言えばビックリするであろう。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

グランドロビーはアフタヌーンティーも楽しめるラウンジになっており、
左手にレセプションカウンターが見える。正面は “BOOKING OFFICE”
と読めるとおり、切符売り場に通じる通路であった。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

どことなくアラベスクの雰囲気が漂う回廊部分。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

回廊を進んで行くと、
ホテルの最大の見せ場である中央階段「Grand Staircase」が忽然と姿を現す。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

中央階段を右サイド側から俯瞰する。目の覚めるような荘厳な雰囲気だ。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

右サイド側から中央階段上層部を望む。
心血を注いで建築を手掛けたスコット卿の真骨頂がここに見られる。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

エレガントな家具と客室デザインの「Barlow House Club Room」。
約32㎡の広さがあり、クラブラウンジ「The Chambers Club」へのアクセスがある。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

「The Gilbert Scott Bar & Restaurant」のレセプションデスク。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

「The Gilbert Scott Bar」のクラシカルな店内。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

「The Gilbert Scott Restaurant」の店内。ギルバート・スコットが設計したオリジナルの
「ミッドランド・グランド・ホテル」のダイニングルームを踏襲している。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

「The Booking Office Bar」の店内。
昔の “切符売り場” をダイニング・バーへと見事に変身させた。

セント・パンクラス・ルネッサンス・ホテル

「The Booking Office Bar」の駅構内側のエントランス。
実に、駅プラットフォームから直接にブッキングオフィス・バーに出入り出来る。
エントランスには黒服のスタッフが立ち、玄関マットには “BOOKING OFFICE”
の文字も確認できる。後述する「ユーロスター編」で駅構内を詳しくご案内したい。

The Regency Hotel

ザ・リージェンシー・ホテル

地下鉄サウス・ケンジントン駅の可愛らしい駅舎。
ここからリージェンシー・ホテルに向かう。

ザ・リージェンシー・ホテル

名前も見事な “クイーンズ・ゲート” 「Queen’s Gate」大通りに建つ白亜の建物。
2005年訪問時のホテル外観。

ザ・リージェンシー・ホテル

リージェンシー・ホテルの正面ファサード。

ザ・リージェンシー・ホテル

タウンハウス時代の面影が残る正面玄関。

ザ・リージェンシー・ホテル

エントランスホール正面にあるレセプションデスク。

ザ・リージェンシー・ホテル

エントランスホールから見た正面玄関。

ザ・リージェンシー・ホテル

ロビー脇のラウンジコーナー。この日は展示会があり、その案内受付デスク。

ザ・リージェンシー・ホテル

エレベーターホール。
可愛いロングケース・クロックとソファが置いてある。

ザ・リージェンシー・ホテル

館内廊下とハウスキーピングのスタッフ。

ザ・リージェンシー・ホテル

クイーンズ・ゲートに面した客室「Queensgate Room」。
写真は2005年当時の客室で、その後大規模リノベーションが為されている。

ザ・リージェンシー・ホテル

かなり部屋は狭いのだが・・・・・
窓を開けるとテラス越しにクイーンズ・ゲートの美しい風景が広がる。

ザ・リージェンシー・ホテル

パヴィリオン・レストランに向かう館内廊下。

ザ・リージェンシー・ホテル

「Pavilion Restaurant & Bar」のエントランス。

ザ・リージェンシー・ホテル

パヴィリオン・レストランの朝食風景。

ザ・リージェンシー・ホテル

左手の階段を数段上がるとパヴィリオン・テラスに向かう。

ザ・リージェンシー・ホテル

トップライトからの陽光が美しい「Pavilion Terrace」。

ザ・リージェンシー・ホテル

レストランから階段を上がった所にあり、アフタヌーンティーも楽しめる。

ザ・リージェンシー・ホテル

クラブラウンジに当たる「Elysium Lounge」のエントランス。

ザ・リージェンシー・ホテル

“パラダイス” という意味のエリシウムラウンジの内部。

ザ・リージェンシー・ホテル

併設されているスポーツ・ジム。

EUROSTAR, Paris-London

ユーロスター、パリ - ロンドン間

ユーロスター、パリ-ロンドン間

パリ北駅の正面ファサード。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

「GARE DU NORD」の文字がはっきり確認できる。
文字通り、SNCFのフランス北部方面への発着駅である。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

6体の均整のとれた女神像が歴史と格調高い雰囲気を出している。
パリ北駅の開業は1846年まで遡る。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

駅前広場からの俯瞰。
現在の正面ファサードは1865年に完成し、全部で23体の女神像が並ぶ。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

朝の出勤時、パリ北駅の風景。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

ホームが何本も並ぶパリ北駅構内。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

いちばん左側のホームが国際列車の発着番線である。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

左手いちばん奥が「ユーロスター」で、その手前赤色の列車は「タリス」である。
ちなみにタリスは、ブリュッセル、アムステルダム、ケルン方面を結んでいる。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

これから出国審査のため並ぶことになる。
イギリスは欧州内のシェンゲン条約に加盟していない為、出入国審査が必要となる。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

出国審査場のパスポート・コントロールのカウンター前。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

イミグレーションを抜けると、エアポートと同じように免税店が並んでいる。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

ビジネス・プレミア乗客用のラウンジ。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

ユーロスター専用の待合室。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

専用ホームに向かう連絡橋の入口。「Porte A」と「Porte B」がある。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

乗客は連絡橋からエスカレーターでホームに向かう。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

「PARIS GARE DU NORD」の駅名表示板。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

スマートな服装のキャビン・アテンダントの女性。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

ホームから駅舎方向への俯瞰。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

ファーストクラスの車内。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

10:13発ロンドン行 EUROSTAR-#9019でパリ北駅を出発する。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

ファーストクラスの座席配置は、1+2席の余裕の空間である。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

優雅でデザイン性豊かな車内空間。日本の新幹線も見習って欲しい部分だ。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

軽食・飲み物を提供するバー・カーの車内。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

こんな感じでドリンクや景色を楽しめる。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

ファーストクラスの車内では軽食のサービスが始まった。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

スポーティーな服装のミール担当のスタッフ。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

提供された軽食の内容。
簡単ではあるが、コーヒーのお替りも出来て満足のいくものだ。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

あっという間にユーロ・トンネル(ドーバー海峡トンネル)を抜けてイギリス側の唯一の途中駅
「ASHFORD」に到着する。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

ホームから俯瞰する列車編成。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

11:39着で列車は「St. Pancras International」駅に滑り込む。
英仏間は1時間の時差があるので、2時間25分の列車の旅である。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

ロンドン・オリンピックを間近に控え、大きな五輪のマークが乗客を出迎える。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

ユーロスターの先頭車両。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

大きな五輪マークがロンドンの熱気を伝える。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

到着ホームから地下に降りて入国審査を受ける。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

セント・パンクラス駅構内にある「抱き合う二人の恋人たち」のブロンズ像。
正式の題名は「The Meeting Place」という味気ないものだ。

ユーロスター、パリ-ロンドン間

ポール・デイという彫刻家の作品で、9メートルもある巨大なものである。

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