世界のリーディングホテル

2014-01 Archive

Germany Ⅳ

ドイツⅣ-はじめに

    第43回特集は引き続きドイツのホテルを特集し、今回はフランクフルトとバーデン・バーデンをフォーカスしてお届けします。フランクフルトでは迎賓館的な役割を担う「シュタイゲンベルガー・フランクフルター ホーフ」及びロスチャイルド家の別荘をホテルに修復した「ヴィラ・ロスチャイルド ケンピンスキー」、バーデン・バーデンでは欧州屈指のリゾートホテル「ブレナーズ パークホテル & スパ 」をご案内します。
次回は「ドイツ・街の様子」編としてホテルとは別枠で特集し、今まで紹介できなかったポツダム、マイセン、フランクフルト、そしてバーデン・バーデンの各都市の最新情報をお届けする予定です。

*Steigenberger Frankfurter Hof
フランクフルト金融街の中心地、カイザープラッツに建つ威風堂々とした建物に思わず目を奪われる。円柱に支えられたアーチ型のエントランスを中心に、左右にシンメトリックに広がる荘厳な外観だ。イタリアン・ルネッサンス様式のファサードを持ち、ドイツでも屈指の伝統と格式を誇る「Steigenberger Frankfurter Hof」の建物である。ホテルの歴史は古く、1876年に250の客室と20のバンケットルーム、800人を収容するダイニングホールなどを擁して華々しく開業した。フランクフルトで最初に電話を設備し、1892年には最初に電気照明を導入するなど当時最先端を行くホテルであった。
フランクフルターホーフは先の大戦で壊滅的損傷を受けたが、戦後見事に復興を成し遂げた。アルベルトの息子エゴン・シュタイゲンベルガーの世代になると彼の手腕も手伝い、1961年には西ドイツで最大規模のグランドホテルにまで成長した。創業以来約140年に亘ってフランクフルトの “First Lady” として君臨し、ヴィクトリア英国女王を始め各国の元首、王族に愛され、各界から著名人の訪問は今も途切れることはない。

*Villa Rothschild Kempinski
 フランクフルト郊外の広大な森の中に佇み、息を呑むような風景を体験できる別世界のホテルである。有名な富豪ロスチャイルド家の本拠地のフランクフルトにあるが、ナポリの分家筋の4男、ヴィルヘルム・カール・フォン・ロスチャイルドの夏の別荘であった建物をホテルに改装したもので、現在はLHW加盟の高級ブティックホテルである。
 因みに、世界に名だたるロスチャイルド家(ドイツ語でロートシルト)は、18世紀後半にフランクフルト出身のマイアー・アムシェル・ロートシルトが銀行家として成功したことに始まり、彼の五人の息子がフランクフルト(長男アムシェル)、ウィーン(次男ザロモン)、ロンドン(3男ネイサン)、ナポリ(4男カール)、パリ(5男ジェームス)の五か所に分かれて銀行業を拡大させた。ホテルにはこの “5本の矢” (ロスチャイルド5家)が誇らしげに飾られている。その後、フランクフルト家、ウィーン家、ナポリ家は絶えたが、ロンドン家とパリ家が現在まで残っており、銀行業を手掛けている。

*Brenners Park-Hotel & Spa
“バーデン” 「Baden」とはドイツ語で入浴とか温泉という意味を持ち、ちょうどロンドンの西にある温泉保養地 “バース” 「Bath」と同意義の関係である。バーデン・バーデンはその名の通り温泉リゾートとして知られ、ローマ帝国の時代から続く歴史を持つ。温泉施設が整った18-19世紀になると、世界中から王侯貴族や文化人がこぞって夏の避暑に訪れ、保養と上流階級の社交場として発展して来た。やがて “欧州の夏の首都” とも称賛され、ヨーロッパでも屈指の国際的温泉保養地としての地位を確立した。
バーデン・バーデンは有名な “黒い森” シュヴァルツヴァルト「Schwalzwald」の北に位置する。温泉地と言っても日本でよく見られる歓楽街的イメージとはほど遠い文化都市で、オペラハウス、カジノ、劇場、美術館、国際会議場などを揃えた保養地である。もちろん主役は温泉であるが、すでに日本語となっている “テルメ” とか “クアハウス” の語源はドイツ語からの温泉用語だ。クアハウスの隣には “飲泉場” 「Trinkhalle」があり、フリートリッヒ源泉から湧出する温泉水を飲むことができる。その温泉地を代表するランドマークがブレナーズパークホテルである。ホテルはドイツで最も美しいと言われる公園「Lichtentaler Allee」に面した理想的な環境にある。森の中をせせらぎが流れる小径に沿って大邸宅、高級別荘が点在するヨーロッパでも別格の優雅な散歩道である。

*「世界のリーディングホテル」は現在「週刊ホテルレストラン」で隔週刊第2・4週号にて連載中。 http://www.hoteresweb.com/columntop

Steigenberger Frankfurter Hof

シュタイゲンベルガー・フランクフルターホーフ

フランクフルト金融街の中心地、
カイザー広場に建つ威風堂々とした建物に思わず目を奪われる。

「Steigenberger Frankfurter Hof」の圧倒的存在感が放つ正面ファサード。

円柱に支えられたアーチ型のエントランスを中心に、
左右にシンメトリックに広がる荘厳な外観である。

アーチから望む正面ファサード。

フランクフルターホーフの象徴である4体の像。

先の大戦でホテルは灰燼に帰したが、
4体の像を含むファサードは奇跡的に損傷を免れた。

正面ファサードを見て左側ウィングにある正面エントランス車寄せ。

アールデコ調のキャノピーが突き出た正面エントランス。

ホテルには日本料理“いろは”「IROHA」も出店している。

華麗なる白亜のレセプションホール。
右手にはコンシェルジュデスクがある。

白亜の大理石が続くエレベーターホール。

客室玄関ホワイエから望むベッドルーム。

シンプル&モダンな客室「Deluxe Room」のツインベッド。

ツインベッド脇からシッティングエリア方向を見る。

客室は約45㎡の広さがあり、
正面エントランス車寄せのちょうど真上に位置する。

やや狭いが感じだが、機能的にレイアウトされたバスルーム。

歴史を感じさせるクラシカルな館内階段。

スタイリッシュなスパのエントランスラウンジ。

大規模なリノベーションを終え、
新装なった「The Spa」のレセプションデスク。

最新式の機材・機具を装備した椅子式のトリートメントルーム。

いちばん大きなスイートタイプのトリートメントルーム。

スパ内にある幻想的なジャグジー。

トレーニングジムのレセプションデスク。

各種マシンが並ぶトレーニングジム。

ホテル館内は多様なパブリックスペースをゲストに用意している。

明るい雰囲気のライブラリー。

重厚な大人の空間であるメインバー・ラウンジ「The Autorenbar」。

愛煙家の為の喫煙室「Smoker’s Lounge」に向かう。

「Smoker’s Lounge」のゆったりとした時間が流れる空間。

新しく修復がなされたブレックファスト・レストランの「Restaurant Hofgarten」。

カジュアル感覚の「Restaurant Hofgarten」店内。

ゴージャスなエントランスラウンジ。
正面ファサードにあり、ここからコートヤードテラスに直結している。

エントランスラウンジ側にあるメインダイニング
「Restaurant Francais」のエレガントなエントランス。

ミシュラン1つ星の評価を持つ実力派のレストランだ。

正面コートヤードに面したラウンジ。

エントランスラウンジから望む、華やかなインナー・コートヤード。

コートヤード前面にはフランクフルトの金融街が広がる。

パリの街角にある小粋なビストロを彷彿させるオールデイダイニングの
「Café-Bar-Restaurant Oscar*s」の店内。

Villa Rothschild Kempinski

ヴィラ・ロスチャイルド ケンピンスキー

フランクフルト郊外、タウヌスの丘陵地帯を上がって行くと
「Villa Rothschild Kempinski」のゲートが見えてくる。

“Rothschild”の大きく掲げた特徴的なロゴマークがゲストを迎える。

中世の古城を思わせるヴィラ・ロスチャイルドの外観。

真紅の絨毯が敷かれたホテル正面エントランス。

玄関から続くエントランスアプローチ。

エレガントな雰囲気の館内廊下。

階段下に用意された小粋なラウンジ。

優美な曲線を描く客室階への階段。

2階回廊から望む階下のラウンジ。

スイートルームの玄関ホワイエ。

ゴージャスな「Rothschild Suite」の気品ある室内。

大きく張り出した出窓とシッティングエリア。

クラシカルな暖炉と向かい合うシッティングエリア。

森の木立に向き合うライティングデスク。

明るい雰囲気のバスルーム。

大きな開口部から森の木々を楽しめる。

バスルームから望むスイートルーム。

メインダイニングに向かうガラス張りの廊下。

メインダイニング「Restaurant Villa Rothschild」のエントランス。

ミシュラン2ツ星を獲得したドイツでも屈指のファインダイニングである。
“Rothschild”のロゴマークが印象的だ。

ヘッドシェフのChristoph Rainer氏が率いる独創的なフレンチは定評がある。

しかし何と言っても此処に来るお目当てはワインであろう。
重厚なオリジナルワインリスト。

左ページ:ロートシルトのコレクションとして、DOMAINES BARONS DE ROTHSCHILD
の文字を外側に置き、中心部にロスチャイルド家の“5本の矢”が描かれている。

右ページ:「Chateau Lafite Rothschild」の本家本元だけにラフィットのコレクションに目を見張る。流石に最高年度の1985年物には“Signature”のマークが記されている。

レストランは森の木立に囲まれたロケーションである。

森の木立に囲まれたテラス席。

ラフィットやムートンの見事なコレクションを誇るワインセラー。

「The White Salon」の息を呑むようなエレガントなボールルーム。
高貴な純白を基調とした部屋で、地元のセレブリティ―の間で結婚式によく使用される。

ヴィラの庭園には美しいテラスが広がっている。

庭園側から望む「Villa Rothschild Kempinski」の美しき姿。

美しい芝生の庭園は無限に広がり、遠くフランクフルトの街並みも望める。

気持ち良いガーデンテラス席。

カジュアルダイニングの「Tizian’s Brasserie」のバー・コーナー・

ブラッスリースタイルでミシュラン2ツ星が楽しめる。

店内にはゆったりと寛げるラウンジも用意されている。

目の覚める様なラウンジの特等席。

ラウンジからの圧倒的な眺望。

お世話になったゲストリレーションズの担当女性と記念の1枚。

Brenners Park-Hotel & Spa

ブレナーズ パークホテル&スパ

美しい真紅のキャノピーが張り出した
「Brenners Park-Hotel & Spa」の正面エントランス。
後方に街のシンボルである教会「Stadt-Kirche」の双頭の尖塔が望める。

スパ、ビューティーサロン側にあるもう一方のエントランス。

ホテル正面ファサードと正面エントランス。

正面エントランスに立つドアマンとベルキャプテン。

上流階級の社交場として発展した往時を偲ぶ
気品に満ちたエントランスホール。

レセプション脇にあるコンシェルジュデスク。
ベテランのコンシェルジュがゲストのあらゆる相談に乗ってくれる。

クラシカルな中央回廊から望むエントランスホール。

エレベーターは中に椅子を設けてある。

「Duplex Suite」の優雅なリビングルーム。
手前に2階に上がる階段の手摺が見える。

ホテルのトップフロアに位置し、
3方向に開口部が有るメゾネットタイプのコーナースイートだ。

リビングルームに付属したテラスから
バーデン・バーデンの美しい街並みが望める。

重厚なライティングデスク。

ホテルGM から届いたウェルカムレターやシャンパンなどのアメニティー。

繊細な美しさのメゾネットらせん階段。

上から俯瞰すると、女性的な曲線美が印象的だ。

壁紙からカーテン、ベッドに至るまで
可愛い花柄の模様で統一したベッドルーム。

フェミニンな雰囲気が全体に及ぶ2階ベッドルーム。
この部屋にも可愛いテラスが付随している。

ベッドルームのテラスから俯瞰するホテルの庭と後方の山並み。

白亜の総大理石で造られたバスルーム。

バスルームにもテラスが付随している。

バスルームからベッドルーム方向を見る。

ターンダウンサービスが済んだ後のベッドルーム。

ホテルの中心的役割を担うゴージャスなラウンジ「Kaminhalle」。

午後4時からはピアノの生演奏が入るホテルの社交場だ。

ラウンジ奥に用意されたバー「Oleander Bar」。

“温室”とか“冬の庭園”などの意味を持つ
オールデイダイニング「Winter Garten」。

穏やかな陽光が降り注ぐ気持ちの良いダイニングだ。

季節が良くなると外に出て、テラスでの食事が人気となる。

ガーデンテラスでもピアノの生演奏が入る。

美しい自然の中でゆったりと食事を楽しめる。

ミシュランの1ツ星を獲得したレストラン「Brenners Park-Restaurant」。

ヘッドシェフのPaul Stradner氏が率いるファインダイニングである。

ライブラリー感覚で、ゆったりした“大人の空間”「Cigar Lounge」。

クラシカルなバンケットルーム「Salon IFFEZHEIM」。

重厚な会議室「Salon MALMAISON」。

壮麗なボールルーム「Salon ORANGERIE」。

スパエリアに行く途中にあるオープンラウンジ。

スパエリアにあるビューティーサロンの「Brenners Romischer Salon」。

ビューティーサロンから階段を下りて行く。

「Brenners Spa」のレセプションデスク。
温泉療法の本場でもあり、メディカルケアのメニューも多方面に亘る。

スイミングプール、サウナ、ジム関係のレセプションデスク。

「FITNESSCENTER & AEROBIC」のエントランス。

「SCHWIMMBAD」とはドイツ語でスイミングプールの意味で、
ここから階段を上がって行く。

古代ローマの浴場をイメージした壮麗なスイミングプール。

思わず息を呑む自然と一体化した本場ドイツのスパ・プールである。

プールの外はテラスになり、その向こうは広大な芝生と森が広がっている。

スパ内には各種サウナ施設が用意されている。

スパ施設の中央テラスに設けられた水深のある水風呂。

サウナの後はリラクゼーションルームでひと休み。

トリートメントルームの前にあるウェイティングルーム。

如何にもドイツ的なトリートメントルーム。

朝食だけの為に用意されているブレックファスト・サロン「Salon LICHTENTAL」。

専任のコックが常時スタンバイしホットミールを提供している。

メニューの豊富な事に驚かされる。

特に、このフロマージュのセレクションは朝食の領域を遥かに超えた、
ディナー時のフロマージュワゴンとも言える。

さらに、蜂の巣から直接抽出される蜂蜜のクオリティーの高さに驚く。
最近、この形式の蜂の巣装置がデモンストレーションされるが、
この様な大掛かりで質の高いものは極めて珍しい。

これだけ見事なダイニングサロンが朝食だけに使用されている。

天気が良い日はやはりテラス側の席が好まれる。

森の中の特等席。

優雅な朝食のひと時である。

ホテルはドイツで最も美しいと言われる公園
「Lichtentaler Allee」に面した理想的な環境にある。

森の中をせせらぎが流れる小径に沿って大邸宅、
高級別荘が点在するヨーロッパでも別格の優雅な散歩道である。

「Lichtentaler Allee」側は森の中をせせらぎが流れ、ホテル専用橋を渡って進む。

ホテルの敷地に入ると大きな「Brenners Park-Hotel & Spa」の表示が目に付く。

羨ましいほどの環境にホテルは佇む。

せせらぎには子供たちが川遊びをしている。
川底は平らな天然石が敷きつめられ、足を怪我する事はない。

「Lichtentaler Allee」の森の散歩道。

ホテルには無料のレンタサイクルがあり、自転車で森の中も街中も楽しめる。

森の中にあるホテル直営のレストラン「Rive Gauche」。

地中海料理がメインのレストラン店内。

気持ち良いレストランテラス席。

お世話になったホテルGMのMr. Frank Marrenbach と記念の写真を撮る。
マレンバッハ氏はLHW のボードメンバー副会長を務める実力者でもある。

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