世界のリーディングホテル

2014-04 Archive

AustriaⅠ

オーストリアⅠ-はじめに

 第45回特集はオーストリアⅠとして、ウィーンを代表する3軒のホテルをフォーカスしてお届けします。”皇帝フランツ・ヨーゼフの夢の跡” ウィーン屈指の名門ホテルである「ホテル インペリアル」、ザッハートルテで世界的に有名な「ホテル ザッハー ウィーン」、そして歴史的建物に新風を吹き込んだ「ザ・リッツカールトン ウィーン」の3名門ホテルを詳しく紹介します。また、次回はオーストリアⅡとして、ザルツブルク編も予定しています。

*Hotel Imperial
世界には王侯貴族の館であった建物を改修し、新たにホテルとして開業する例はよく見られる。しかし王室の宮殿をそのままホテルに改装して貴賓客用の宿舎とした話はあまり聞いたことはない。ホテルの名はホテルインペリアル「Hotel Imperial」、ウィーン屈指の伝統と格式を誇るホテルである。インペリアルの盛衰は名門ハプスブルク家と密接に関わり、開業は1873年の4月まで遡る。この年、ウィーンでは万国博覧会が開催されることになり、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世は放置されていた宮殿の1つをホテルに改装して「Imperial & Royal Court Hotel」としたのが起源である。
建物はビュルテンベルク公のウィーンでの私邸として1863年に建築されたものだ。元々が宮殿であるから、パブリックスペースや客室の内装は壁面も天井も精緻な装飾で埋め尽くされている。特に、ロビー横から2階への階段ホールは大理石の柱が立ち並び、華麗なシャンデリアが煌めく壮麗な空間は圧巻としか言いようがない。赤絨毯の敷かれた階段を上がって行くと、踊り場の正面に白亜のビーナス像が置かれ、その上には館の主と言うべき皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の凛とした肖像画が掲げられている。階段を上り詰めた2階はスイートルームが並ぶ“高貴な館”「Belle Etage」と呼ばれ、ホールには彼のもう1枚の肖像画と妻エリザベート妃の気品ある肖像画が向き合って飾られている。

*Hotel Sacher Vienna
ザッハートルテ「Sachertorte」はウィーンを代表する名物菓子の「トルテ」であり、世界で最も有名で高貴な “チョコレートケーキの王様” と称される。“会議は踊る” で有名なメッテルニヒに仕えた料理人の1人、フランツ・ザッハーが1832年に考案した菓子で、瞬く間にウィーン中に評判が広まって行った。後に次男のエドゥアルト・ザッハーは、76年に家具付きの高級メゾンとしてホテルを開業した。彼の死後、未亡人のアンナ・マリア・ザッハーがホテルの総指揮をとり、彼女の手腕の下、ザッハートルテの名声も相まって、王侯貴族や外交官が宿泊する世界でも屈指の格式を持つホテルの1つとなって行く。
2005年にホテルは大改修を施し、屋上部にモダンなデザインの2フロア分を増築したが、古き良きザッハーを愛好するファンから猛反発を受けた。それだけ目立つ建物であり、市民に愛されたホテルであるが故のエピソードだが、現在はむしろ周りの景観と調和した麗しき外観となっている。

*The Ritz-Carlton, Vienna
クラシカルな古典的外観とコンテンポラリー感覚の内装インテリアが、これほど見事なまでに融合し調和がとれたホテルも珍しいと言えよう。ホテルの名はウィーンに初進出を果たした「Ritz-Carlton, Vienna」だ。かつて19世紀には宮殿であった4棟からなる保護文化財の歴史的建物に大改修を施し、客室や館内パブリックスペースは都会的なアーバン・コンテンポラリーの内装でデザイン構成されている。4棟の宮殿の一部は昔のまま保存されており、クラシカルな大階段は皇帝フランツ・ヨーゼフのホテルインペリアルを彷彿させる。また4棟の接続部分は床と天井に微妙な段差が生じており興味を抱かせる箇所でもある。

*「世界のリーディングホテル」は現在「週刊ホテルレストラン」で隔週刊第2・4週号にて連載中。 http://www.hoteresweb.com/columntop

Hotel Imperial

ホテル インペリアル

リンク環状道路から俯瞰する「Hotel Imperial」のライトアップされた全景。

「Hotel Imperial」の正面ファサード。象徴的なディティールが美しい
イタリアン・ネオルネッサンス様式の外観を持つ。

1873年、ウィーンで万国博覧会が開催されることになり、皇帝フランツ・
ヨーゼフ1世はビュルテンベルク公の宮殿を改装しホテルとして開業したのが始まりだ。

「Hotel Imperial」の表示に伝統と格式を感じさせる正面エントランス。

エントランスより見上げた正面ファサード。
上段のバルコニーのある部屋、左手部分が今回宿泊したスイートである。

チーフのドアマンと記念の1枚。
訪問した2013年は、1873年のホテル創業以来140周年の祝賀年に当たり、
玄関マットも140周年 の「Hotel Imperial」ロゴ入り祈念マットを敷いている。

エントランスホールは決して広くはないが、
シャンデリアが煌めく開業当時の華やかな雰囲気を感じさせる。

ホテルの格を物語るエントランスホール。

赤絨毯の敷かれた階段先の踊り場に
皇帝フランツ・ヨーゼフの肖像画が掲げられている。

“高貴な館” 「Belle Etage」と呼ばれるスイートルームが並ぶ2階回廊。

大理石の柱が並び、華麗なシャンデリアが煌めく壮麗な空間。

天井部分も精緻な装飾で表現されている。

ビュルテンベルク公の紋章が誇らしげに掲げられている。

“高貴な館” 「Belle Etage」の回廊広間には皇帝フランツ・ヨーゼフと
妻エリザベート妃の気品ある肖像画が向き合って飾られている。

エントランスホールの上部に位置する中2階回廊。

ここから真下に正面エントランスホールが見下ろせる。

客室玄関の広いホワイエ。

ホテル正面ファサード側にある「Imperial Junior Suite」
のクラシカルなベッドルーム。

ネオルネッサンス様式のインテリアで装飾され、
約50㎡の広さがあるテラス付きの部屋だ。

高い天井に豪華なシャンデリア煌めく。

クラシカルな客室だが、バスルームはモダンなデザインが施されている。
バスタブはコーナーに置かれたジャグジータイプだ。

シャワーブースもかなり広い余裕の設計である。

クラシカルなライティングデスクにエレガントなカーテンとタッセル。

この部屋の最大の見どころは、
季節の花々で囲まれたバルコニーが付随していることだ。

その可愛い花々で飾られたテラスから、
ウィーンの美しい街並みが眺められる。

客室階のエレベーターホール。

古き良き時代を思い出させるクラシカルな大型の円筒キーホルダー。

「Café Restaurant Imperial」の案内表示。

「Café Restaurant Imperial」に向かう回廊の途中にある
ウェイティングコーナー。

メインバー「Maria Theresia」のエントランス。

気品ある宮廷時代のエレガントな雰囲気が漂うメインバー「Maria Theresia」。

礼儀正しいレストランスタッフ。

「Café Restaurant Imperial」のゴージャスな店内とテーブルセッティング。

Champagne Laurent-Perrier Brut L-P, France.

メインダイニングの「Café Restaurant Imperial」では、各国元首の来訪を記念した
メニューをホテル創業140年に合わせて限定メニュースタートさせた。

2011 Sauvignon Blanc Fosilni Breg Domaine CIRINGA, Slowenien.

Marinated Octupus and Scallops with Coriander and Wasabi.
日本では天皇陛下来訪を記念にした「State Visit of Emperor Akihito of
Japan-July 13th,2002」の特別メニューもあり是非お勧めしたい。

Sauteed King Prawns on Tomato Risotto and green Asparagus.

メートル・ドテルが素晴らしいパフォーマンス。
レストラン内は皇帝フランツ・ヨーゼフと愛妻エリザベート
(愛称シシー)の肖像画が向き合って飾られている。

2010 Lagrein Urban Cantina TRAMIN, Sudtirol Italien.

Viennese braised Fillet of Beef in Cream Sauce with Mushrooms and Parsnip Roulade.

Chocolate-Mocca-Tartlet  “Sarah Bernhardt”

ヘルスクラブに向かう階段。

小規模ながら各種マシンを揃えたジム。

正面エントランス上部には堂々たる4体の像が飾られている。

さらに、正面エントランス脇にはリヒアルト・ワーグナー「RICHARD WAGNER」
のレリーフも掲げられている。

Hotel Sacher Vienna

ホテル ザッハー ウィーン

ウィーン国立オペラ座の真後ろにあり楽曲が流れて来そうな名の
“フィルハーモニカー通り”に建つ威風堂々としたホテルファサード。

フランツ・ザッハーが1832年に考案したザッハートルテで有名な
「Hotel Sacher」の正面玄関。

1876年に次男のエドゥアルト・ザッハーが家具付きの
高級メゾンとしてホテルを開業した。

ホテルエントランスに立つ赤い制服のドアマン。

エントランスホールに位置する凛とした威厳あるコンシェルジュデスク。

お世話になったゲストリレーションズの担当女性と記念の1枚。

エントランスホールからロビーラウンジ方向を望む。

エレベーターホールからエントランス方向。

重厚で落ち着いた雰囲気のパーソナルデスク。

フレンドリーなレセプションデスク。

世界各国から訪問した元首級顧客の写真を飾っている。
天皇皇后両陛下やクリントン元大統領などの写真も見られる。

ホテルの核心部と言える絢爛豪華なラウンジ。

ホテル創成期の面影を残す気品に満ちた重厚な佇まいである。

ハプスブルク家の帝都を彷彿させる世界でも屈指の豪華なラウンジである。

ロイヤルブルーの色調で統一したエレガントな雰囲気のメインバー「Blue Bar」。
ラウンジに隣接しており使い勝手が良い。

ホテル館内中央にある、何ともエレガントな階段。

スイートルーム手前にあるコージーなテーブルセット。

余裕の広さを確保した客室玄関ホワイエ。

ホワイエから望むベッドルーム。

「Deluxe Junior Suite」のゴージャスな室内空間。

ウィーン国立オペラ座を正面に臨むコンテンポラリー感覚のデザイン構成だ。

約70㎡の面積を持つコーナースイートで、居住性は抜群である。

イタリア、カラーラ産の大理石をふんだんに使用した
ビューバスタイプのバスルーム。

気品あるゴージャスなレイアウトだ。

トップフロアにある「Penthouse Suite」のテラスから望む
見事なウィーン市内の眺め。

ウィーン国立オペラ座が目の前に広がる。

地元ウィーンのセレブリティ―の評価が高い「Sacher Spa」のレセプション。

レセプション前のラウンジ。

メインダイニング「Restaurant Anna Sacher」に向かう
幻想的な雰囲気のアプローチ。

ホテル創成期、総指揮を取ったマダム・アンナ・ザッハーの大きな肖像画。

マダム・アンナ・ザッハーの名を冠したメインダイニング「Restaurant Anna Sacher」。
なんとも絢爛豪華な室内空間である。

渋い木目とグリーンで統一した壁面が醸し出す雰囲気が何ともエレガントだ。

このダイニングルームはグリーンの色調でコーディネートされている。

エントランスホールにあるレストラン「Restaurant Rote Bar」の案内。

こちらはルージュの官能的な色調で彩られた、
伝統ウィーン料理のレストラン「Restaurant Rote Bar」。

気軽に食事ができる「Sacher Stube」。
隣の「Cafe Sacher」が混んでいる時は便利である。

あまりにも有名な“ザッハートルテ”を味わえる「Cafe Sacher」。
常に行列が出来る超有名店だ。

The Ritz-Carlton, Vienna

ザ・リッツカールトン、ウィーン

美しいウィーンの環状道路 “リンク” に面した
「The Ritz-Carlton, Vienna」の正面エントランス。

「Ritz-Carlton, Vienna」の端正な正面ファサード。

「Ritz-Carlton, Vienna」として、ウィーン初のリッツカールトン・ブランドである。

かつて19世紀には宮殿であった4棟からなる保護文化財の歴史的建物に大改修を施し、
ホテルとして2012年にオープンした。

お馴染みの獅子のロゴを掲げた正面エントランス。

クラシカルな外観に対し、館内はコンテンポラリーなデザイン構成である。

エントランスホールに置かれたスマートなコンシェルジュデスク。

エントランスホールから段差を降りてレセプションホールへ向かう。

スタイリッシュなレセプションデスク。

レセプションデスク前に用意されたラウンジ。

ロビーラウンジ的役割のオールデイダイニング「Melounge Lobby Lounge」。

カーペットのデザイン性が光るエレベーターホール。

重厚な木目の質感が秀逸のウッドドア。

やはり重厚な質感のウッドを多用した玄関ホワイエ。
右手のバスルームへのドアは引き戸タイプを採用している。

食器棚から望むベッドルーム。

ホテル上層階のクラブフロアに設けられた気品ある客室「Club Room」。

約43㎡の広さがあるアーバン・コンテンポラリー感覚の部屋で
専用のバルコニーが付属する。

キングベッド脇からテラス方向を望む。

専用テラスに置かれた籐製の椅子に座ってウィーンの街並みを楽しめる。

ワードローブも機能的でウッドの質感も良い。

機能的でシンプル&モダンなバスルーム。

クラブフロアにある専用ラウンジの「The Club Lounge」。

7階に用意されたクラブラウンジのレセプションデスク。

モダンで機能的な専用クラブラウンジ内部。

最上階屋根裏部屋のデザインレイアウトが秀逸である。

屋根裏の傾斜を上手く利用し上質な個室感を出している。

客室最上階から専用階段で屋上にあるルーフトップテラスに向かう。

美しいウィーンの大パノラマを堪能できる「Atmosphere Rooftop Bar & Lounge」。

夜になるとルーフトップラウンジは地元のセレブリティーで終始賑わいを見せる。

フィットネス・プールのレセプションデスク。

泳ぎながら “水中サウンド” が楽しめるスイミングプール。

お馴染みの“ゲラン”スパ「Guerlain Spa」のレセプションデスク。

スパ内のウェイティング・ラウンジ。

トリートメントルームに向かう廊下。

スパ内にある最新鋭のトリートメントルーム。

伝統的なオーストリア料理のレストラン「DSTRIKT」のエントランス。

モダンな店内デザインレイアウトだが、
ここでは伝統的なウィーン料理を堪能できる。

オリジナルの建物内に保存されたクラシカルな階段

階段下から望む天井にはクラシカルな天井画が描かれている。

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