世界のリーディングホテル

KoreaⅡ

韓国Ⅱ – はじめに

 第25回特集は前回ソウルをフォーカスした韓国Ⅰに引き続き韓国Ⅱとして、ソウル最新のラグジュアリーホテル「バンヤンツリー・ソウル」と、去年の世界陸上開催都市である大邱の「ノボテル大邱」、そして釜山の「ロッテホテル釜山」をご紹介します。またホテル以外でも、古き新羅の都、慶州にある名刹で世界遺産「仏国寺」と、ソウルにある世界遺産「宗廟」を収録した。
 そのほか、今回ソウル-釜山間で利用した韓国版新幹線の「KTX」と大邱-慶州間の在来線特急「セマウル号」をご案内します。

*Banyan Tree Club & Spa Seoul
 南山の麓、ちょうど新羅ホテルとグランドハイアットの中間に位置し、2010年6月に「バンヤンツリークラブ&スパ、ソウル」としてオープンした。リゾートホテルと高級会員制クラブという2つの要素を併せ持つ、グループ初のコンセプトを掲げてソウルに進出した。以前はタワーホテルとして営業していた建物を約3年に亘って大改修を施し、まったく新しいホテルに生まれ変わった。約7万㎡の広大な敷地に「The Hotel」、「The Club」そして「The Festa」の施設3棟が役割分担して建てられている。とくに屋外スイミングプールの「The Oasis」は見所の1つで、多くの「カバナ」を備えた豪華版であり冬季はスケートリンクになる。
 客室はスイートを含めて僅か34室で、タワーホテル時代の客室総数218室を考えると余りの少なさに驚く。1フロア当たり2‐4のゲストルーム数で、最低でも50‐56㎡の広さを誇り、各部屋のリビングには注目のリラクゼーション・プールが備えてある。

*Bulguksa Temple 慶州「仏国寺」
 統一新羅の774年に創建された名刹で、最盛期には60棟もの伽藍が並ぶ威容を誇っていた。その後、儒教を尊ぶ李氏朝鮮時代の仏教弾圧や文禄の役などで長いこと荒廃していたが、1970年代になって本格的な修復がなされた。背後の吐含山の中腹には有名なソックラム「石窟庵」があり、石窟の奥に優美な阿弥陀如来が鎮座している。「石窟庵と仏国寺」として世界遺産に登録されており、新羅美術の最高峰・集大成といわれる。
 三国時代、新羅と並ぶ百済の都は扶余で、「白村江」の古戦場跡も見られる。40年前の韓国訪問時には「雪岳山」の登山と共に見て回って来たが、今回は時間の都合が付かず断念した。

*Lotte Hotel Busan
 釜山の新都心である西面地区に、先行して開業したロッテデパートに隣接して1997年にオープンした。スイートを含めて全客室数729を持ち、さらに館内には免税店とカジノをも有する巨大ホテルである。ロッテグループの社名由来はゲーテの名作「若きウェルテルの悩み」に登場するヒロイン「シャルロッテ」因んで名づけられた。ロッテホテルは現在、韓国内に7ホテル(2ビジネスホテルを含む)を展開し、最近ロシアに進出して「ロッテホテル・モスクワ」をオープンさせている。
 釜山は韓国第2の大都市にもかかわらずホテルに関してはやや物足りない。リゾート地の海雲台地区にウェスティン朝鮮、パラダイスホテル(LHW)、ノボテルが有るくらいだ。市内は地元資本の中規模ホテルが主体で、コモドホテル釜山の様な興味深いホテルもあるが、グローバル・スタンダードのヒルトン、マリオット、ハイアットクラスなどは存在せず、今後のホテル展開が待たれる。

*KTX & KORAIL, Korea Railroad 韓国鉄道公社
 韓国の鉄道は2004年まで鉄道庁が運営していたが、05年1月から分離、公社化され現在の組織になった。日本の “JR” と同じように愛称があり、“KORAIL” がその名称である。韓国版新幹線のKTXは、フランスのTGVの技術を導入して04年に開業した。その後、漸次主要幹線がKTXに規格化され、日本と同じ在来線の縮小化が始まっている。現在は第2世代の「KTX-山川」が投入され、在来線では特急に当たる「セマウル号」と急行の「ムグンファ号」が活躍している。

*「世界のリーディングホテル」は現在「週刊ホテルレストラン」で隔週刊第2・4週号にて連載中。
http://www.hoteresweb.com/columntop

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