世界のリーディングホテル

Edition 49/ Laos (Lao P.D.Republic)

Laos (Lao P.D.Republic)

ラオス-はじめに

 第49回はラオスを特集してお届けします。ラオスの正式名称は、ラオス人民民主共和国「Lao People’s Democratic Republic」という国名である。長い間ラオス王国の首都として君臨した古都ルアンパバーンでは歴史と格式の「ラ・レジデンス・プーバオ」、アマンを代表して「アマンタカ」、ブティックホテル「オテル・ド・ラ・ぺ」などをフォーカスしてご紹介します。また、首都ビエンチャンではラオスを代表する歴史的コロニアルホテル「セタ パレス」をご案内します。

== LUANG PRABANG ==

 ルアンパバーンは長い間ラオス王国の首都として君臨した山あいの古都だ。1975年の革命で王朝は廃止され共産主義政権が成立するまで王宮が置かれていた歴史を誇る。旧王都として落ち着いた雰囲気を漂わせ、95年に町全体が世界遺産に登録されると世界中から観光客が急増している。現在でも旧王宮や寺院など数多くの歴史的建造物が残されており、早朝には僧侶による托鉢が見られる。

*La Residence Phou Vao
ラ・レジデンス プーバオ「La Residence Phou Vao」はラオスの古都、ルアンパバーンの小高い丘の上に建つ歴史と格式を誇るホテルである。ラオス独立以来、政府・官僚と軍関係者の接待用に使っていた瀟洒な館を1980年にホテルとして改装したものである。その歴史は長く、ルアンパバーンで最古のホテルの一つである。
当初は「プーバオ・ホテル」の名称であったが、東南アジアに洗練された“隠れ家ホテル”を展開する「パンシー・ホテル・グループ」に経営が移り、2002年の大改装後に再オープンした。06年には「オリエント・エキスプレス・ホテルズ」(現Belmond)に経営が再移行し、フランス人デザイナーを迎えラオスの伝統建築スタイルを尊重した造りで改修を仕上げた。

*Amantaka
ルアンパバーンの旧市街の片隅に、09年7月、世界的なリゾートのひとつであるアマンリゾートがオープンした。名前は「アマンタカ」と言い、“平和な仏陀の教え” を意味している。アマンタカの建物はフランス植民地時代のものであり、かつてルアンパバーンの州立病院だったところだ。2005年に町の郊外に病院が新築され、その後まもなく、アマンリゾートが15棟の建物が建つ敷地を手に入れたとのこと。そのうちの9棟がユネスコの世界遺産によって保護されているため、既存建築物は慎重に修復が施され、新築の棟はユネスコ条約にしたがって建築されたと言う。

*The Grand Luang Prabang Hotel & Resort
1959年没後もなおラオス国民に慕われる鉄人政治家ペサラート・ラッターナヴォンサPhetsarath Rattanavongsa の旧居、シンケオ パレスをホテルとして改装したものだ。現在もペサラートの館はホテル敷地内に記念館として保存されている。ホテルは4星ながら大河メコンの眺望とホテルのランドスケープが見事で、本格的な改装を断行すればルアンパバーン屈指の5星ホテルは確実と思われる貴重なホテルである。

== VIENTIANE ==

 ビエンチャンはラオスの首都であるが、高層建築は見当たらず、のどかな雰囲気が広がっている。市内中心部でも夜になると街路灯もまばらで、街はかなり暗い感じがする。海外ホテル勢はアコーホテルズ傘下のメルキュールとイビス等が進出しているだけで、他のメジャーなホテルチェーンは見当たらない。ホテルに関して言えば、世界遺産に登録された旧王宮のある古都であり、ホテルラッシュに沸くルアンパバーンの後塵を拝していると言えよう。

*Settha Palace Hotel
ラオスの首都ビエンチャンにひっそりと佇む何とも愛らしい珠玉のホテルである。ホテルの名は「Settha Palace Hotel」。小規模ながらラオスで最も伝統と格式を誇るホテルだ。建物は仏領インドシナ時代のフレンチ・コロニアル様式を忠実に再現し優美な姿を見せている。
開業は1932年まで遡るが、セタパレスの歴史は苦難の連続であった。フランスから独立しても内戦が続き、75年の革命後は人民政府がホテルを接収し、以後老朽化とともに荒廃も進み、かつての華やかなビエンチャンの社交場は見る影もない廃墟に変わり果てた。やがて改修の機運が強まり、5年の歳月と膨大な費用と手間を掛けて99年に再オープンを果たし、創業当時の麗しき姿の貴婦人が蘇った。

*「世界のリーディングホテル」は現在「週刊ホテルレストラン」で隔週刊第2・4週号にて連載中。 http://www.hoteresweb.com/columntop

La Residence Phou Vao

ラ・レジデンス プーバオ

「La Residence Phou Vao」の案内表示板。
ここからホテルの敷地になり、小高い丘を登って行く。

途中にある、ホテル・セキュリティー・チェックポイント。

丘の上に建つホテル正面玄関。ラオス独立以来、政府・官僚と軍関係者の接待用に
使っていた瀟洒な館を1980年にホテルとして改装したものである。

ホテル玄関から続くエントランス・アプローチ。

エントランスホール正面から望む、仏舎利塔をイメージした“水の回廊”。

チーク材の美しいレセプションデスク。ラオス独立以来、政府・官僚と軍関係者の接待用に使っていた瀟洒な館を1980年にホテルとして改装したものである。その歴史は長く、ルアンパバーンで最古のホテルの一つである。

上質な紫檀やチーク材を惜しげもなく使用した重厚な雰囲気のロビー周り。

ゆったりと寛げる歓談室。

本館2階にあり、広い庭園を見渡せるラウンジ。

レセプションから客室棟へ向かうコリドー。

広いガーデンを望む客室棟の一部。

「Garden View Junior Suite」のベッドルーム。
約55㎡の広さを持ち、広いガーデンを望む心地よい部屋だ。

キングベッドからライティングデスク、バルコニー、インナーテラス方向を見る。
ベッドには、摘んだばかりの赤い花びらが綺麗に並べてある。

ガラス戸の外は、快適なインナーテラス。

こんな感じで、かなり広い面積を確保している。

石造りのバスタブとパウダーコーナー。

驚く事に、シンク・水廻りは上質なチーク材を使用している。

ゆったりと寛げるバーラウンジ「Doc Champa Bar」。

バーラウンジ「Doc Champa Bar」からメインダイニング方向。

メインダイニング「Phou Savanh Restaurant」。

プールサイドに面した「Phou Savanh Restaurant」のテラス席。

プールから伝わる風が心地よいテラス席。

遠くプーシーの丘を望む優雅なスイミングプール。

プールサイドに流れる“午後の微睡”の様子。

ガーデン側から望むホテル本館棟。

本館ガーデン前に用意されたひと際目立つ “カップル特別席”。

ガーデンラウンジ。

宿泊棟の間にあるSPA表示板。

ガーデン中ほどにある「Mekong Spa」を案内板。

広い庭園の奥にある「Mekong Spa」のレセプション。

後方の蓮池と一体化したスパ「Mekong Spa」専用の静寂感が溢れるプール。

「Mekong Spa」の戸建トリートメントルーム。

広いガーデンをさらに奥に進むとあずまや風のラウンジがある。

夕暮れ時、美しいロウソクが灯り、
メインダイニング「Phou Savanh Restaurant」のディナータイムの用意が整う。

「La Residence Phou Vao」は古都ルアンパバーンの丘の上に建つ
歴史と格式を誇るホテルと実感する光景である。

オランダ出身というゲストリレーションの担当女性と記念の1枚。
ここでもドイツ語が通じて便利であった。

ベルギー出身のシェフと一緒に記念の1枚。

見事なテーブルセッティング。
夜になると気温も下がり快適なプールサイドテーブルである。

先ずはアミューズから。

SILENI, 2012 Pinot Noir, New Zealand.

メインの牛ひれ肉、赤ワインソース。

デザートの2スクープアイスクリーム。

お部屋に帰る途中に見る、夜の “カップル特別席”。

部屋に帰るとターンダウンが為されており、美しい蚊帳も降ろされていた。

再び朝のメインダイニング
「Phou Savanh Restaurant」のブレックファスト風景。

Amantaka

アマンタカ

「Amantaka」の正面正門。「Amantaka」のロゴ、案内表示板などは一切ない。
ルアンパバーンの旧市街の片隅に、09年7月、世界的なリゾートのひとつである
アマンリゾートがオープンした。

正門からホテルエントランスに向かうアプローチ。

品格あるエントランスホール。
「アマンタカ」の意味は、 ‘平和な仏陀の教え’ を示している。

レセプションデスク。
パーソナルで品のある応対の受付スタッフたち。

落ち着いた雰囲気の「The Lounge」。

シンプル&モダンの「The Dining Room」。

コリドー側にあるダイニングルーム。

プールサイド側から見た本館メイン棟。

目の覚める美しさのスイミングプール。
正面の建物は本館メイン棟。

逆方向から見るスイミングプール。
広大な芝生のガーデンが奥まで延びている。

客室棟のガーデン側回廊テラス。

「Suite Room」のエントランス。

天蓋、蚊帳付きのベッドルーム。
アマンタカの客室はオールスイートタイプで、全24のスイートルームを持つ。

これは8室ある通常タイプのスイートで、
上級カテゴリーは全てプール付きのスイートとなる。

シッティングエリアからドアの向こうにあるコートヤード方向を見る。

スイートの裏手は広いコートヤードとなり、プライベートゾーンのテラスだ。

ベッドルームからバスルームへと向かう。

独立したバスタブが置かれた広いバスルーム。
窓からはコートヤードの一部が見える。

客室棟の前は広大な芝生が広がる。

「The Aman Spa at Amantaka」のレセプション。

「The Aman Spa at Amantaka」のエントランスホール。

トリートメントルームに続く回廊。

ジャグジー、サウナルーム。

「The Aman Spa at Amantaka」の広大なスパエリア。

アマンの中心部に位置する芝生のガーデン。アマンタカの建物はフランス植民地時代
のものであり、かつてルアンパバーンの州立病院だったところだ。

The Grand Luang Prabang Hotel & Resort

グランド ルアンパバーン ホテル&リゾート

「The Grand Luang Prabang Hotel & Resort」の正面エントランス。

「The Grand Luang Prabang Hotel & Resort」のエントランスホール。

レセプションデスク。
フロント・クラークが一列に並び歓迎の意を表す。

メコン客室棟を結ぶ連絡回廊。

メコン川沿いに建てられた特別棟にある
「Mekong Deluxe Double」のベッドルーム。

メコン川を望む広いベランダが付属した部屋で、約35㎡の広さがある。

この通り、広いベランダからはメコンの大河が一望のもと眺められる。

メコン川に沿って建てられた「Mekong Deluxe Double」の特別客室棟。

美しい芝生が広がるホテル敷地。本格的な改装を断行すればルアンパバーン
屈指の5星ホテルは確実と思われる貴重なホテルである。

メコン川に面して、これ程の敷地面積を有するホテルはルアンパバーンで皆無である。

ホテル敷地内にあるビストロ「Le Bistrot」。

ラオス国民に慕われる鉄人政治家ペサラート・ラッターナヴォンサ
Phetsarath Rattanavongsa の旧居。

旧居からの美しい眺め。
現在もペサラートの館はホテル敷地内に記念館として保存されている。

レセプションのあるメイン棟からメインダイニングに至る回廊。

ホテルの建つ地、シンケオ・パレスから名付けた「Xiengkeo Restaurant」。
メコン川がすぐそばに望める。

広大なホテル敷地内の一角にあるスイミングプール。

プール脇にあるレストランからの眺め。

部屋から眺める大河メコンの夕暮れ。

ディナータイムが始まった「Xiengkeo Restaurant」の表情。

地元ラオス・ルアンパバーン料理を堪能する。

涼しい朝の気持ち良いブレックファスト風景。

大河メコンをまさに目の前に望む素晴らしい風景である。

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