世界のリーディングホテル

Edition 52/ Czech and Slovak Republic

Edition 52/ Czech and Slovak Republic

チェコ、スロバキア共和国-はじめに

 第52回特集はチェコ&スロバキアと題して、両国の首都であるプラハとブラチスラヴァをフォーカスしてお届けします。スロバキアは、かつてはチェコ・スロバキアを構成する一連邦共和国であったが、1993年の連邦制解体により主権国家「スロバキア共和国」が誕生し、ブラチスラヴァは名実ともに同国の首都となった。ドナウ川に面した人口43万人程の小都市だが、その歴史は古く見所も多い。
プラハのホテルとしては、新規参入ながら名実ともプラハ代表する高級ホテルとなった「フォーシーズンズホテル」、「マンダリンオリエンタル」を、ブラチスラヴァからは珠玉のブティックホテル「アルカディアホテル」中心にご案内します。

==PRAQUE (PRAHA)==

*Four Seasons Hotel Praque
プラハの中心部を滔々と流れるモルダウ川に架かるカレル橋。プラハ城に向かうプラハ最大の観光名所だが、橋のたもとに四つの異なる建築様式を持つクラシカルな建物に目が注がれる。それが、「Four Seasons HotelPraque」の瀟洒な建物である。16 世紀に建てられ、プレジデンシャルスイートが入るバロック様式、19 世紀に建てられたネオ・クラシック様式とネオ・ルネッサンス様式の建物、そしてメインエントランスを配置したコンテンポラリー・デザインのメイン棟から成るユニークな構造をしている。その建築スタイルは歴史的建造物を損なうことなく統合し、見事なハーモニーを醸し出している。

*Mandarin Oriental Praque
スメタナの交響詩『わが祖国』から「モルダウ」の旋律が流れて来そうなプラハ最古の「カレル橋」を渡ると、左手にマラーストラナ地区と言われる石畳の美しい閑静な住宅街に出る。その一角に「Mandarin Oriental, Praque」はひっそりと佇んでいる。周囲を塀でぐるりと囲み、ホテルと言われなければ気が付かない風情である。14 世紀、ドミニコ修道院として使われていた建物が、その外枠や柱などを残し全面的に改装され、スタイリッシュな高級ホテルとして蘇った。館内にはアーチ型の窓枠や丸い支柱、天井の高い回廊が残され、かつて修道院だったという歴史が随所に残されていて興味深い。

==BRATISLAVA==

*Arcadia Hotel
最近になってドナウ川沿いに新設された数軒の大型ホテルを除き、ブラチスラヴァ旧市街で唯一の5ツ星ホテルであり、しかもLHW 加盟のブティックホテルというユニークなホテルである。「Arcadia Hotel Bratislava」は旧市街中心部にある13世紀に建築された歴史的建造物を修復して、2007 年にホテルとして開業した。ホテルファサードは往時の面影を色濃く残し、クラシカルなアーチ型の控えめな玄関やガラス天井が美しい吹き抜けのエントランスホールなど、小規模ながら印象的な高級ホテルだ。

*「世界のリーディングホテル」は現在「週刊ホテルレストラン」で隔週刊第2・4週号にて連載中。 http://www.hoteresweb.com/columntop
* 写真集「World’s Leading Hotels」発売中
http://ohtapub.co.jp/worldhotel/
*月刊雑誌「GQ」4月号 小原康裕の “世界の一流ホテルの楽しみ方”
http://gqjapan.jp/life/travel/20140416/hotels-100-questions/page/31
* fecebook: 直近のホテル業界情報を掲載
https://www.facebook.com/yasuhiro.obara.16

Four Seasons Hotel Praque

フォーシーズンズホテル プラハ

メインストリートから一歩奥まった場所に正面玄関を置いているため、
観光客の喧騒から無縁で静かな環境を保っている。

メインエントランス右脇のベンチに座った、
かわいい少年少女のブロンズ製オブジェ。

「Four Seasons Hotel Praque」の正面エントランス。
16 世紀に建てられ、プレジデンシャルスイートが入るバロック様式、19 世紀に建てられたネオ・クラシック 様式とネオ・ルネッサンス様式の建物、そしてメインエントランスを配置したコンテンポラリー・デザインの メイン棟から成るユニークな構造をしている。

気さくなドアマンが常駐し、ゲストを迎え入れてくれる。

エントランスホールから見た正面玄関。

エントランスホール中央に置かれたエレガントな生花のフラワーアレンジメント。

エントランスホール奥は、ゆったりしたロビーラウンジが用意されている。

こちらも中央に豪壮なフラワーアレンジメントを飾った、
重厚感あふれるレセプションホール。

重厚な雰囲気のロビー前のエレベーターホール。

シンプル&モダンなホテル館内廊下。

コンテンポラリー感覚のメイン棟にある「Deluxe Room」。
約40㎡の広さを確保した優雅な客室である。

ライティングデスクから見る「Deluxe Room」のキングベッド。

ラグジュアリーな窓際のシッティングエリア。

床にカーペットを敷いたフォーシーズンズ流の使い勝手の良いバスルーム。

「Four Seasons Spa」のレセプションデスク。

「Four Seasons Spa」施設内のフィッティングルーム。

スパ内にあるトリートメントルーム。

「Restaurant CottoCrudo」の外部側からのエントランス。

モダン・イタリアン料理「Restaurant CottoCrudo」のスタイリッシュな店内。

レストランに付随して、メインバー「CottoCrudo Bar & Lounge」がある。

晴れた日にはモルダウ川とプラハ城が望めるテラス席が人気だ。

直ぐ近くを流れるモルダウ川から望む「Restaurant CottoCrudo」のテラス席。

モルダウ川沿いの遊歩道側に造園したフランス式庭園。

プラハ城に向かうプラハ最大の観光名所であるカレル橋から望む「Four Seasons HotelPraque」の 瀟洒な建物。4つの異なる建築様式を持つクラシカルな建物に目が注がれる。

Mandarin Oriental, Praque

マンダリン オリエンタル、プラハ

「Mandarin Oriental, Praque」の趣ある正門。
14世紀、ドミニコ修道院として使われていた建物がオリジナルで、
周囲を塀でぐるりと囲み、ホテルと言われなければ気が付かない風情である。

マンダリン オリエンタル、プラハの気品ある.正面エントランス車寄せ。

歴史ある修道院の建物であるが、正面玄関はスタイリッシュな造りだ。

エントランスホール正面にあるレセプションデスク。

正面玄関のすぐ横に配置されたコンシェルジュデスク。

広い玄関ホワイエからライティングデスク方向を望む。

約40㎡を確保した角部屋、「Deluxe Room」のエレガントなベッドルーム。

修道院を改修した建物である故、
すべてのゲストルームは異なるデザインで構成されている。

クラシカルなライティングデスク。

広い面積を確保した、総大理石造りのゴージャスなバスルーム。

メインバー「Barego」のエントランス。

モダン・チェコ料理とアジアンテイストのレストラン「Essensia」エントランス。

レストラン「Essensia」のエレガントな空間。

モダン・チェコ料理とアジアンフュージョンの料理が評判だ。

「Essensia」のワインセラーに通じる修道院時代の地下通路。

歴史的な修道院の面影と現代コンテンポラリーなデザインが
不思議な感覚で融合されている。

年代物のワインがぎっしりと眠っている。

地下通路の途中に設けられたディスプレイ。

メイン棟から少し離れた高台にぽつんと建っているスパ棟。
例のマンダリンスパのロゴマークが無ければ気が付かないくらいだ。

「Spa at Mandarin Oriental Praque」のレセプション。

かつては礼拝堂であった建物を改装した世界唯一のスパというユニークな空間である。

床下には中世の遺跡が発掘され、一部床面をガラスで囲み展示している。

スパのウェイティング・ラウンジ。

シャンパン「KRUG」の屋外テラスバー。

中庭から14世紀のドミニコ修道院を修復したホテル外観を望む。

ホテルのあるマラーストラナ地区はプラハ城の南側一帯に広がり、“小地区”または
“城下町”とも訳されている。17世紀から18世紀にかけて貴族たちが競って宮殿を建て、
その多くが現在も政府の官庁や各国の大使館として利用されている。

実際に、ホテルに隣接してデンマーク大使館があり、
その隣に日本国大使館が菊のご紋章を掲げている。

Praque (Praha), Town goings on

街の様子-プラハ

プラハ駅の全景。カマボコ型の駅ドームに「PRAHA」の文字が見える。

ドレスデンからプラハ中央駅である「Praha hlavni nadrazi」駅に到着。

「Praha hlavni nadrazi」駅の新駅舎側。

チェコ最大の博物館である「国立博物館」。

新市街の中心に位置する「ヴァーツラフ広場」の起点でもある。

ヴァーツラフ騎馬隊の像。

新市街の中心に位置する「ヴァーツラフ広場」はこの国立博物館から広がる。

プラハで最も賑やかな広場で、両側にはホテル、レストラン、
デパートなどが軒を連ねている。

プラハ最大のオペラハウス「国立歌劇場」。

旧市街は狭い通りに路面電車が走る。

プラハ最大の見どころである「カレル橋」の出発点に聳えるタワーゲート。

カレル橋から右手にプラハ城が望める。

ドイツ留学時代に訪問したプラハ。
カレル橋上、同位置から撮った写真。

カレル橋は世界各国からの観光客で大いに賑わう。

カレル橋から左手にマラーストラナ地区と言われる、
美しい閑静な住宅街が見渡せる。

マラーストラナ地区は、17世紀から18世紀にかけて貴族たちが競って宮殿を建て、
その多くが現在も政府の官庁や各国の大使館として利用されている。

実際に、マンダリンオリエンタル ホテルに隣接してデンマーク大使館があり、
その隣に日本国大使館が菊のご紋章を掲げている。(注、Mandarin Oriental, Praque 参照)


カレル橋から旧市街の雑踏をプラハ城方向へと進む。

最後の階段を上り切るとプラハ城である。

階段途中から旧市街の眺め。

旧市街広場の入口。左手は旧市庁舎の建物。

旧市庁舎の有名な仕掛け時計「12人の使徒像の天文時計」。
毎正時になると鐘の音と共に12人の使徒の人形が姿を現す。

荘厳なゴシック様式の塔を持つ旧市庁舎。

ヤン・フス派の拠点だった「ティーン聖母教会」の双頭の塔。

ドイツ留学時代に訪問したプラハ旧市街。
同位置から撮影した「ティーン聖母教会」の双頭の塔。

広場には朝市が立つ。

プラハの中心部を滔々と流れるモルダウ川。スメタナの交響詩『わが祖国』から
「モルダウ」の旋律が流れて来そうな風景だ。

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