
Edition 8/ Canada West Coast and Seattle
Canada West Coast and Seattle
カナダ西海岸とシアトル – はじめに
第8回目はカナダ西海岸の中心都市バンクーバーとブリティッシュ・コロンビア州の
州都ビクトリア、それに米国シアトルを加えた3都市を特集したいと思います。
今回はその3都市をそれぞれ、「陸」アムトラック・カスケード号、「海」BCフェリー、
「空」ハーバーエア・水上飛行機、という変化に富んだ移動手段で廻りましたので、
これら興味深い記事も付随してご紹介いたします。
カナダのホテルに関しては、やはりフェアモントホテルが話題の中心になると思います。
正式にはトロントに本社を置くFairmont Hotels & Resorts 社で、サンフランシスコ出身の
テシー・フェアとバージニア・フェアの二人の夢と情熱がフェアモントホテルの始まりでした。
1907年にノブ・ヒルに開業を果たしたフェアモントは時を経て、1999年にカナディアン・
パシフィック・ホテルズに買収されましたが、今後の世界戦略を見越して「フェアモント」
の名称は存続させました。その後2006年にサウジアラビアのキングダム・ホテルズ・
インターナショナルに買収され、さらに同年ラッフルズ・インターナショナルを併合して、
現在「Fairmont Raffles Hotels International」 になっております。
この間フェアモント・グループは大躍進を遂げ、NYのプラザ、ロンドンのサボイといった
超大物ホテルを次々に買収して、ホテル業界に旋風を巻き起こしました。遂には上海の
老舗ホテル、和平飯店も傘下に収めて去年Fairmont Peace Hotel として開業しました。
(Edition 1/ Shanghaiを参照してください)
今回はビクトリアのエンプレス、そしてホテルバンクーバーという二つのフェアモントホテル
を訪問した時の写真をご紹介します。各ホテル写真下にあるコメント欄に詳細を解説して
おりますので、どうぞ宿泊したつもりでご覧になってください。その他フォーシーズンズ、
バンクーバーとシアトルのグランドハイアット、Wシアトルも併せてご案内しております。
バンクーバーと州都ビクトリア間は大動脈なので、多種多様な交通機関が連絡しています。
今回往路はパシフィック・コーチライン社の連絡バスを利用しました。これはBCフェリーと
連携したサービスで、バンクーバー空港(YVR)のカウンターでチケットを購入すると、空港
出口にバスが待っております。ビクトリアのエンプレス前までバスごとフェリーに乗り込んで
行くので面倒な乗り換えもなく、また船内で食事をしたりして楽しめます。
帰路はハーバーエア社の水上飛行機を選びました。僅か30分足らずのフライトですが、
水上での離発着の妙や低い高度で飛行するので上空からの俯瞰は圧巻です。
ハーバーエア社はバンクーバーを拠点とする世界最大規模の水上航空会社で、
チャーター便を除いて水上飛行機の定期航路が減少する中、現在は貴重な存在
となっております。
そのほかに、米国アムトラックが運行するカスケード号の国境越えの様子や、
シアトルではライトレールと共同利用している、世界でも珍しいトンネルバスの詳細を
写真と共に解説・ご案内いたします。
- 2011-03-09 (Wed)
- Edition 8/ Canada West Coast and Seattle
The Fairmont Empress
ザ・フェアモント・エンプレス
一瞬太陽の光を反射した、フェアモント・エンプレスの美しい姿です。
今回の旅で唯一の太陽の恵みです。あとは曇り、みぞれの天候が連日続きました。
フェリーバスのバスデポがすぐ近くにあり、歩いて左側階段上の玄関口から入れます。
堂々とした風格のフェアモント・エンプレスを、斜め横から俯瞰した正面ファサードです。
東海岸ケベックのシャトー・フロントナックと対比される、西海岸ビクトリアの皇后エンプレス。
皇后という優雅な名前を持つ、フェアモント・ホテルグループの旗艦ホテルの一つです。
カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州の州都は、バンクーバーではなくビクトリアなのです。
写真の建物は州議事堂で、エンプレスから見てすぐ近くの左手に建っております。
ここビクトリアは、カナダで一番英国の雰囲気に近い街として知られています。
エンプレスのレセプションで、左隣のコンシェルジュと一体型カウンターです。
2階回廊はクリスマスツリーが何本も飾られており、
見学に来た地元の高校生達が盛んに写真を撮っていました。
今回はフェアモント・ゴールドというお部屋で、広間と一体となった様な広い廊下を
進んで行くと、専用のレセプション・カウンターがあります。
ここが2階にあるゴールドルーム専用のカウンターです。
写真の男性がここのマネージャーで、いろいろ面倒を見てもらいました。
ゴールド・ラウンジの内部です。
非常にアットホームな印象で、英国のマナーハウスの雰囲気です。
夕方よりカクテルタイムになり、この様なオードブルがカウンター上に並びます。
写真左側にもお部屋があり、こちらのカウンターにはシャンパン、ワイン等
各種アルコール飲料が並びます。
フェアモント・ゴールドのフロアーで、ハーバー・ビューのお部屋です。
窓からはビクトリアのインナー・ハーバーが見渡せます。
非常に重厚で貴賓を感じる優雅な室内です。
右手のドアはコネクティング用のドアです。
ライティング・デスクの向こう側が玄関口で、TVの右手にバスルームの出入り口があります。
約38平方のお部屋で、それ以上の広さを感じます。
採光に優れたレイアウトが気持ちいいバスルームです。
トイレに座って湾内の景色を楽しめます。
決して豪華ではありませんが使い勝手の良い、
何かホッとするパウダー・コーナーとアメニティーです。
古典的で優雅な雰囲気のエレベーター・ホールです。
グランド・フロアにあるショッピング・アーケードが始まる部分です。
正面右手の廊下にブティックが並びます。どこもクリスマスツリーが溢れていました。
ビクトリアNo1の人気を誇るアフタヌーンティーを楽しめる「The Empress Tea Room」です。
写真はオープン前の静かな状況ですが、時間と共にすぐ満席になります。
満席になる前のティールーム内部の様子です。
メインダイニングの「The Empress Room」のエントランスです。
オープニングタイム直前の準備をしているスタッフです。
こちらは朝食時のエンプレス・ルーム内部の様子です。
非常に重厚かつエレガントですね。
ヘルスクラブの案内板です。
ホテル・ゲストのアクセスキーで出入りし、特別なカウンターはありません。
温水プール施設の内部です。
古い造りなのですが、何故か優雅な雰囲気です。
- 2011-03-09 (Wed)
- The Fairmont Empress
The Fairmont Hotel Vancouver
ザ・フェアモント・ホテルバンクーバー
バンクーバー市のランドマークであるフェアモント・ホテルバンクーバーの全景です。
緑の尖がり屋根が特徴的で、後述しますが上空からでも瞬時に識別できます。
威風堂々の正面ファサードです。
ちなみに正面に見える国旗は、左側に中国の五星紅旗、右手に日本の日章旗です。
ウエスト・ジョージア通りにある、何処となくクールに感じるエントランスとロゴマークです。
ダウンタウンのど真ん中に立地して、まさにランドマークの風格と言えます。
エントランスを入って右手にレセプション・カウンターがあります。
レセプションから少し離れて、
エレベーター・ホール手前にコンシェルジュのカウンターがあります。
お部屋階のエレベーター・ホールです。
どっしりとした広い空間に、昔の栄光が伝わって来るようです。
リビング側から見た、お部屋玄関に入ってすぐのホワイエの部分です。
こちらがリビング全体の俯瞰です。
スタンダードタイプのお部屋を予約していたのですが、フェアモント・プレジデント
メンバーという事で、スイートタイプのお部屋をアサインして頂きました。
リビングからベッドルーム方向のショットです。
約60平方の広さがあります。
キングサイズのベッドルームの様子です。
ベッドルームよりリビング方向のショットです。
リビングとの出入りが両開きの、しかも2か所のドアというのは60平方クラスのスイート
では大変珍しいレイアウトです。古典的風雅の雰囲気を感じます。
キングベッドからワードローブとバスルーム方向の俯瞰です。
バスルームです。
やや狭い感じですが、お部屋と対比してモダンな雰囲気を出しています。
前述したレセプション・カウンターの前面はこのようなショッピング・アーケード
になっています。また写真右手にラウンジ「900 West Lounge」があります。
このラウンジの奥の部分は雰囲気が変わり、Tea at the Castleという名称で
アフタヌーンティーが地元の人気を呼んでいます。
2階にあるヘルスクラブのエントランスです。
渡り廊下を進んで、右手にジム、左手奥にプールがあります。
スイミング・プールです。
去年の早い時期にリノベーションを受け、見ての通り明るいモダンな施設になりました。
- 2011-03-09 (Wed)
- The Fairmont Hotel Vancouver
Four Seasons Hotel Vancouver
フォーシーズンズホテル、バンクーバー
ホテル・バンクーバーと同じウエスト・ジョージア通りに面して建つ、
フォーシーズンズの正面ファサードです。
100軒以上の高級店舗が集まるパシフィック・センターの上層階に位置します。
正面エントランスと気さくなドアマンです。
1976年の開業で、フォーシーズンズ・グループとしてはかなりの老舗ホテルです。
エントランスを抜けると途中ロビーとも言えるフロアーがあり、2階のロビーへ向かいます。
エスカレーター左手に、一時期流行した東洋趣味の仏像が置かれています。
この手の成功例は、サンフランシスコのマンダリン・オリエンタルのロビーです。
2008年に大改装を施し、広々と生まれ変わった2階ロビーです
正面がレセプション・カウンターで、右手にコンシェルジュのカウンターがあります。
ロビー奥にあるエレベーター・ホールです。
ここも東洋趣味の雰囲気ですね。
非常に見晴らしの良いコーナールームです。 ホテル上層階に位置し、
ビルが林立する市街からバンクーバー湾の向こうに雪を抱いた山々が見渡せます。
プレミア・パノラマビュールームというお部屋で、約51平方の広さがあります・
デラックスタイプを予約していたので、思わぬプレゼントでした。
開業してからかなりの年月が経つのですが、バンクーバー・オリンピックを前に
大改装をして、明るく使い勝手の良い客室になりました。
唯一の欠点はこのバスルームで、フォーシーズンズとしては異例の簡素なレイアウトです。
シャワー・ブースがなく、バスタブもかなり浅めでした。
2008年大改装の最大のセールスポイントは、この「YEW」レストランです。
700平方近いコンテンポラリー・レストランで、バンクーバー有数のダイニング・スポットです。
4階のヘルスクラブにあるスイミング・プールです。
このプールの面白いところは、外と仕切られた暖簾風のビニールをくぐると屋外プール
と繋がっているのです。もちろん冬季は野外のデッキチェアはありませんでした。
- 2011-03-09 (Wed)
- Four Seasons Hotel Vancouver
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