
2011-01 Archive
Bangkok – Introduction
バンコク – はじめに
第6回目は東南アジアの航空機ルートの十字路、バンコクを特集したいと思います。
東南アジア各国を訪問するに当たり、必ずこのバンコクを経由するという旅程が多くなります。
またタイ国内の移動も先ずはバンコクが起点となりますので、私もミュンヘンを除くと一番多く
訪問した海外の都市となります。
1980年代まで主要ホテルとしては、チャオプラヤ川沿いに、オリエンタル、シャングリラ、
ロイヤル・オーキッド・シェラトンが、市内中心部にはリージェント(現フォーシーズンズ)、
地元資本のデュシタニ、エラワン等のホテルしかありませんでした。 1990年代になると
ペニンシュラ、スコタイ、バンヤンツリーなどが開業し、またスクンビット周辺に多くの大型
ホテルやブティックホテルが相次いでオープンしました。現在もセントレジス、Wホテルなど
が建設中で、ケンピンスキーはサイアム地区に去年10月にオープンしております。
バンコクのホテル立地構図を大別すると、以下の様になります。
チャオプラヤ川周辺地区: The Oriental, The Peninsula Bangkok, Shangri-La Bangkok,
Millennium Hilton, Royal Orchid Sheraton, Marriott Resort, etc.
サイアム・ラチャダムリ・エラワン祠地区: Four Seasons, St. Regis, Grand Hyatt Erawan,
Conrad, Kempinski, Nai Lert Park, Plaza Athenee, etc.
サットーン通り地区: The Sukhothai, Banyan Tree Bangkok, Metropolitan Bangkok, etc.
スクンビット通り地区: InterContinental, JW Marriott, Westin Grande, Sheraton Grande, etc.
*ザ・オリエンタル・バンコク
バンコクのホテルを語るに際し、オリエンタル・ホテル抜きには論じる事は出来ません。
「Institutional Investor」 誌で過去に何回もNO1を獲得した、まさに時代の寵児でした。
マンダリン・オリエンタル・グループの傘下に入っても、永らく「マンダリン・オリエンタル」の
名を冠さずに「ザ・オリエンタル・バンコク」としてオリエンタルの看板を第一に掲げていましたが、
2008年9月にから「マンダリン・オリエンタル・バンコク」に名称を変更しました。
本編は敢えてその歴史を称え、「ザ・オリエンタル・バンコク」の名称のまま呼称致します。
*フォーシーズンズ・バンコク
旧名称はザ・リージェント・バンコクで、2003年にフォーシーズンズに呼称変更されました。
オリエンタル・バンコクと共に永年バンコクの名門ホテルとして君臨して来ましたが、
さすが古さが目立つ様になりました。2001年の宿泊時はまだリージェントの時代でしたが、
そのホスピタリティーは流石見事でした。しかしすぐ隣に高層のセントレジスが開業を控え、
今後の苦戦は免れないかと思われます。
その点、オリエンタルのリノベーション計画の手際の良さと、営業手腕の手堅さが光ります。
*ザ・ペニンシュラ・バンコク
1998年にチャオプラヤ川の対岸に開業しました。川向うの立地という事でリスクを背負った門出
でしたが、ペニンシュラというブランド力で不利な立地のハンデを凌ぎ、多くのアワードを獲得
しております。このホテルは何回も宿泊しているのですが不思議と相性が良く、オリエンタルの
喧噪を避ける目的で宿泊という顧客が、意外に多いように見受けられました。
今回はペニンシュラ側からのご招待を受け、スイートルームとスパを体験して参りました。
多くの写真で館内をご紹介致しますので、どうぞ宿泊した気分でご覧になってください。
その他、ミレニウム・ヒルトン、スコタイ、バンヤンツリー、コンラッドのホテルをこの第6回特集
に収録しました。また有名な「The DOME」, 「VERTIGO」の二つの天空レストランのご案内は、
後日連載予定のタイ特集でご紹介する事と致します。
最後にタイ王室と我が皇室との関係ですが、天皇陛下始め皇族の方々のバンコクでの
宿泊先はナイラート・パークホテルで、特に秋篠宮様がよくご宿泊されております。
このホテルについても後日ご紹介する予定でおります。
- 2011-01-13 (Thu)
- Edition 6/ Bangkok, ThailandⅠ
The Peninsula Bangkok
ザ・ペニンシュラ・バンコク
ペニンシュラ・バンコクの案内板です。
ホテルはチャオプラヤ川の向こう岸にあり、空港や市内からはやや不利な立地です。
ペニンシュラ・バンコクは過去何回か泊まっているのですが、
今回はペニンシュラさん側のご招待を受けて、この様なメルセデスの送迎を頂きました。
エントランスを入って左手奥に、レセプション・カウンターがあります。
写真手前の右側にはコンシェルジュ・デスクがあります。
エントランスを入ってすぐ正面のカフェ、「ザ・ロビー」です。
玄関出入り口が狭いので、実質上のロビー・ラウンジでしょうか。
お部屋階のエレベーター・ホールの感じです。
お部屋入口ドアを開けると小さなホワイエがあり、
象さんの置物がありました。
その先に大型のデスクがあり、各種新聞やインフォメーションが置かれています。
今回は前述した様にご招待を受け、22階にあるグランド・デラックス・スイートの
お部屋を取って頂きました。ここは74平方の広さがあります。
テーブルから俯瞰したリビングの様子です。
テーブルにはフレッシュ・ジュース、特製クッキー、チョコレート、フルーツ、そしてGMからの
ウェルカム・レターなどが用意されていました。
正面ソファのシッティング・エリアで、香港のペニンシュラ・タワー階のお部屋の感じです。
右側にバスルームに通じる廊下があり、その廊下左手にベッドルームがあります。
この先がベッドルームです。
右手にバスルーム、写真手前にワードローブがあります。
かなりゆったりしたベッドルームです。
中央に全面ガラスのウィンドウがあり、チャオプラヤ川が眼下に見晴らせます。
お馴染みペニンシュラ定番のバスルームで、バスタブを挟み左右に大型のシンクを配置。
バスタブの右側にビルトインのTVが収まっています。
スパに続くエントランス通路です。
手前にはビューティー・サロンがあります。
スパ内部のタオルのセッティング。
ロゴ・マークがとても綺麗です。
スパ内部のジャグジーです。写真上が温水で、下部は冷水です。
この雰囲気は、香港のマンダリン・オリエンタルのスパに似ています。
スイミング・プールです。
細長い敷地を有効にレイアウトした、優雅な感じのデザインです。
スパの続きを案内します。
スイミング・プール脇にある左手木製の通路を進んで行くと、
右側にトリートメント施術用の各個室がある、エステ館に辿り着きます。
ここが建物内部のエステ受付デスクです。
建物内部は、既にいい香りで満たされておりました。
光の回廊を進んで行くと、トリートメント用の各個室があります。
中華レストラン、「メイジャン」のエントランスです。
ホテル一押しの広東料理レストランです。
レストラン内部の様子です。
店内の左側は各個室になっており、右手は一般のテーブル席です。
リバー・カフェとホテル・メイン棟との間にある芝生のお庭です。
1階部分が先程のメイジャン、2階がザ・ロビーです。
朝食はここチャオプラヤ川に面した、「リバー・カフェ&テラス」で取ります。
オープン・テラスの他に室内カフェもあります。
写真は見事なビュフェの品揃えと、スタッフと話し合うシェフの姿です。
対岸のオリエンタル側には、頻繁に専用ボートで連絡しております。
それではペニンシュラを後に、オリエンタル・ホテルをご案内いたしましょう。
- 2011-01-13 (Thu)
- The Peninsula Bangkok
The Oriental Bangkok
ザ・オリエンタル・バンコク
チャオプラヤ川対岸のペニンシュラ・バンコクから俯瞰した、マンダリン・オリエンタルです。
正面エントランスです。
ここは常にクルマの出入りで活気があり、車寄せはいつも渋滞しています。
現在のドアマンです。インベスター誌で連続1位を獲得していた頃は、
コロニアル調の服を着た少年達が待機していて、ゲストの名前を大方覚えていました。
エントランスを入ってすぐ左側の部分です。
右手階段・通路を進んでオリジナル・ウイングへと導かれます。
優雅でゆったりしたオリエンタルのロビー・ラウンジです。
ここからのロビー俯瞰写真は、多くのメディアで紹介されていますね。
ロビーを進んで一番奥右手にレセプション・カウンターがあります。
デラックス・ルーム。 ガーデン側のリバー・ビューになります。
以前は何回も宿泊していたのですが、当時の客室写真は残念ながらありませんので、
今回はホテルのCDから許可を得て載せています。
スーペリア・ルーム。
デラックス・タイプと基本的には同じ40平方ですが、眺めが北向きでやや劣ります。
ロビーからチャオプラヤ川のテラスに向かう回廊です。
右側にはスイミング・プールがあります。
そのメインプールから見たオリジナル・ウイングです。
もう一つのリラックス・プールから見たペニンシュラです。
チャオプラヤ川の対岸にどっしり立っていますね。
チャオプラヤ川に面したリバーサイド・テラス席です。
お庭から旧館であるオーサーズ・ウイングに向かう小径です。
オーサーズ・ウイングのお庭に面したラウンジです。
ホテル雑誌に必ず登場している有名な「オーサーズ・ラウンジ」のサロンです。
ここのアフタヌーン・ティーは人気があり、いつも満席で賑わっています。
優雅なメインダイニングの「ル・ノルマンディー」です。
ホテル提供のCDより掲載。
チャオプラヤ川対岸にある付属施設の、サラ・リム・ナームのテラスです。
ホテルの連絡ボートで簡単に渡って来られます。
比較的新しい施設で、私の宿泊当時はありませんでした。
館内を進んで行くと「オリエンタル・スパ」のレセプション・デスクがあります。
その先2階に行くと「アーユルヴェーダ・ペントハウス」があり、
本格的なアーユルヴェーダのトリートメントを受けられます。
ペントハウス内部の様子です。
ペニンシュラのスパとはまた雰囲気が違いますね。
- 2011-01-13 (Thu)
- The Oriental Bangkok
Millennium Hilton Bangkok
ミレニアム・ヒルトン
ペニンシュラからもう少し上流、ワット・アルンの方向にミレニアム・ヒルトンがあります。
チャオプラヤ川からホテルに入る場合は、この回廊を進み右側にフロント・ロビーがあります。
回廊の途中左手にスパ施設があり、
そのレセプション・ホールです。
こちらがロビー・ラウンジで、かなりゆったりしたレイアウトです。
左手にレセプション・カウンターがあります。
一番奥の柱脇にヒルトン・Hオーナーズ専用の、レセプション・ラウンジがあります。
リバーサイドにある「フロー・レストラン」で、朝食を取った後は写真手前のラウンジで寛げます。
今回は67平方ある、エグゼクティブ・プラス・スイートを利用しました。
そのリビング・ルームです。正面奥がベッドルームになります。
リビング奥にあるライティング・デスクです。
大型のシンプルな造作で、大変使い勝手が良く、IT関連機器も十分です。
ベッドルームですが、非常にシンプルなデザインです。
無駄なものは全て排除したした様なレイアウトですね。
ベッドルームから続くバスルームです。
これもシンプル&モダンなバスルームです。
バスタブに付いているピローも具合良く、変なゴテゴテ感もなくクールです。
40階にあるエグゼクティブ・ラウンジです。
写真右手にビバレッジのコーナーがあります。
リッツ・カールトンのクラブ・ラウンジとは比較は出来ませんが、
このハンバーガーとカナッペのセット・プレートが、プレゼンテーションされました。
クラブ・ラウンジはオープン・エアの席もあり、
その先にこの雄大な眺めの展望バーに続きます。
ミレニアム・ヒルトンの一番ユニークな場所は、この本物の砂浜です。
スパ・レセプションから右手に廻ると、この砂浜とデッキ・チェアの場所に来ます。
さらにユニークなのは、このプールと一体化した、展望デッキ・チェアです。
手前がスイミング・プールで、右手には泳いでいる人もいますね。
どうです、気持ちよさそうなデッキ・チェアでしょう。
水深は膝下くらいで、最近のデザイナーズ系ホテルによく採用されて来るようになりました。
もう一つミレニアム・ヒルトンの売りは、この最上階にあるバー「スリー・シクスティー」です。
かなり外側に張り出しており、外から俯瞰するとやや不安定な感じに見えますね。
- 2011-01-13 (Thu)
- Millennium Hilton Bangkok
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